初音ミク×鼓童スペシャルライブに行ってきました。3月4日(土)夜公演と3月5日(日)夜公演の2回見ました。
初音ミク×鼓童 スペシャルライブ 2018 | This is NIPPON プレミアムシアター
太鼓芸能集団鼓童とバーチャルシンガー初音ミクのライブ、どんなステージになるかと思ったのですが、マジカルミライやMIKU EXPOのような初音ミクのライブコンサートでした。
そんな初音ミクのライブコンサートに、鼓童の世界を相手にするパフォーマンスと、紅白歌合戦にも使われるNHKホールと演出が加わり、最強のステージとなった印象です。
NHKホールのステージ中央に階段があり、その上に透過スクリーンを配置し、そこに初音ミク達が登場しました。バンドメンバーはその下のステージ向かって左にベースとドラム、右にギターとキーボード。その前で鼓童のメンバーが太鼓を演奏するステージ。階段上の透過スクリーンの左右にはやぐらのような空間があり、そこでも鼓童のメンバーが演奏。その上には横に長いLEDスクリーンがあり、そこに映像を流す演出もありました。
オープニングは、MIKU EXPOのオープニングのようなBGMに続いて、鼓童のメンバーが太鼓を持って登場し、「BURNING」の荘厳な雰囲気の演奏。続いて始まったのが「千本桜」。観客もその選曲に一気に盛り上がる。階段の上に初音ミクが登場し、その後ろには鳥居と桜の花と華やかなステージ。間奏では階段の上に太鼓が床に置かれて、ミクさんが「えーい」とばかりに楽しそうに太鼓を叩く場面も。
そして、ゴーストルール、初音ミクの消失、エイリアンエイリアン、ワールズエンド・ダンスホールと、テンポの速い曲が続く。自分はこの選曲に、テンションが上がり続けた。テンション上がりすぎて、ペンライト壊しちゃったけど(苦笑
ボカロ曲のバンド演奏と、鼓童の和太鼓の演奏の組み合わせ、どうなるかと思ったけど、曲によっては意外とマッチして良かったものもありました。
アップテンポな「初音ミクの消失」や「裏表ラバーズ」に合わせた太鼓連打には熱くなったし、「ロミオとシンデレラ」「ワールドイズマイン」も意外と曲と太鼓の音がうまくマッチしてた。そして「packaged」では笛の音色も加わって、素敵な演奏になっていました。
最後の曲は、最近は卒業式でも歌われるという「桜ノ雨」で感動的に終わりました。最後の曲の前のMCで、ミクさんが「アンコールはないからね」と言ったのには苦笑いしてしまったけれど。
この初音ミク×鼓童スペシャルライブの全体の印象を振り返ると、マジカルミライの広いアリーナでのライブコンサートとは方向性が異なる、ポップシンガーがコンサートホールで歌うライブコンサート。もしくは、紅白歌合戦のようなテレビで放送されるような、きらびやかな歌謡曲のステージ。そんな印象を受けました。
そんなステージを見ながら、ふと最後のミクの日感謝祭を思い出しました。あの時、あのステージでやりたかったこと、あのステージが進化したら、このステージがあったんじゃないかという直感。最高のステージ演出と、最高の演奏者に支えられて、ポップシンガー初音ミクが歌うライブコンサート。
これもまた初音ミクに夢見た姿の一つだったなと、ちょっと感傷的になりながらステージを見たりもしてました。
いつものバンド演奏に和太鼓の低音が加わって音に厚みが増しているのは実感できました。ダンサブルな曲や速い曲では、音の厚みが曲の魅力を増してるように感じました。
素晴らしいと思った事の一つは、エンターテイメント性もパフォーマンスも質が高く、必ずしもミクファンでなくても楽しめそうなステージになってた事。鼓童の力による所が大きいと思うけど、誰でも楽しめる「お祭り」になっていたと思います。