日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

デPクリスマス!に行ってきた

http://dpxmas.com/

ボカロPのデッドボールPがクリスマスにライブをやるということで、行ってきました。
デッドボールP(以下、デP)の曲は、歌詞がアレだけど、ゲーム音楽プログレッシブな面もあって好きだし、バンドメンバーも上手い人達ばかりなので、期待して行ってきました。そして、その期待以上に演奏も曲も演出も素晴らしかった。酷かったのは歌詞だけだった(苦笑
ライブのオープニングでは、ステージの幕の前のスクリーンに、初音ミクが渋谷の町並みを歩き、会場の渋谷WWWに入っていくという映像が流れた。そして、ステージの幕が上がるとバンドメンバーと初音ミクのパネルが立っているいう演出。「初音ミクが歩いて会場にやってきて、ステージに立っていることにする」事をこれだけ明確に示した、オープニングは今まで見た事がない。この素敵な演出に、観客からも歓声が上がる。
初音ミクのライブというと、透過スクリーンに投映するものがあるが、デPの場合はその必要は無かった。デPが曲をニコ動に投稿するときの動画は、公式絵の初音ミクが画面の右に立っているだけのシンプルなもの。これをステージの上でもやった形なので、違和感が無かった。

演奏するバンドメンバーは、デッドボールP(キーボード)、ショボン(ドラム)、まみ(パーカッション) 蒼い刹那(ベース)、[TEST](ギター)、三代ギター魂(ギター)の5名。テンポの速い難しい曲をきっちり演奏する素晴らしき演奏陣。自分としては、特にお気に入りの「曾根崎心中」「椿の花」「永久に続く五線譜」の生演奏が聴けて、それだけで大満足。「曾根崎心中」を演奏してくれたのが嬉しくて、サイリウムを持った腕を人一倍振り続けてた。振りすぎて、途中腕がつりそうになったけど。

背景映像も凝ってた。ステージを撮影したカメラ映像を映したり、曲に合った映像を流したり。「tintin-bra-bra」では、きのこが舞う映像と歌詞に笑うしかなかったけど。

最後の「金の聖夜霜雪に朽ちて」の演出は素敵だった。観客席に(人口だけど)雪が降る演出、そしてプラネタリウム装置MEGASTRAによる満天の星空。ペンライト一つで見えなくなってしまいそうな淡い星の光だけど、美しい星空がライブハウスの天井一杯に広がった。その星空を見上げながら、曲の終わりの余韻にひたっていた。

このライブは商業のイベントではなく、今回PAを担当した武井一雄さんが主催したイベント。デッドボールP初音ミクが好きなスタッフが集まり、映像や照明などの演出、物販グッズまで作られた。そんな演出とバンドメンバーの演奏が素晴らしいステージを作り上げ、集まった観客もそれを盛り上げる。その熱量が素晴らしいライブイベントでした。