日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

ミクパ台湾

ライブコンサート前半

オープニングは「みくみくにしてあげる♪」。いきなりとっておきの曲を持ってきたなー。
台湾の観客達は、一緒に日本語の歌詞を歌ってる。日本だと「みくみくにしてあげる」の部分だけ一緒に歌うことが多いが、その後のサビ全部も一緒に歌っていたのが、ちょっと新鮮だった。台湾の観客は、一緒に歌ってライブを楽しむようだ。日本語の歌詞をちゃんと覚えているのも素晴らしい。
そして2曲目から「恋色病棟」「カラフル×メロディ」「ロミオとシンデレラ」と続く。ここは曲の繋がりが、ちょっといまいちな気が。2曲目はもうちょっとノリやすい盛り上がる曲を持ってきた方が良かったなあ。
3曲目で鏡音リンが登場して、4曲目で引っ込む。リンが登場するのは、もうちょっと引っ張っても良いんじゃないかな。
5曲目「ローリンガール」は、ライブで盛り上がる私もお気に入りの曲。「もう一回!もう一回!」だけでなく、「少女は言う 少女は言う」も一緒に歌うのが台湾流。

ステージや演奏について

今回のミクパも、中央に透過スクリーンを置いて、そこに初音ミク達のキャラクターを投影するいつものステージ。
何度か生で見てはいるのだが、それでも、そこに初音ミクがいるかのような感覚を覚える。ライブBD/DVDやネットの動画をディスプレイで見ると、半透明な像に見えるかもしれないが、肉眼で見るとプロジェクターの強い光で不透明な像に見える。
観客越しに離れた位置からステージを見ると、よく見えないこともあって、さらに実在感が増す。周りの観客も、そこに初音ミクがいるかのように盛り上がるので、もっと実在感が増してくる。


今回ちょっと違ったのは、スクリーンの後ろにドラムがいたこと。人間の歌手のコンサートと同じような演奏者の配置にして、リアル感を出そうという狙いなのかもしれない。そのためにプロジェクターの投影方法も工夫しているようだった。
狙いは悪くないと思うけど、ドラマー1人だけ見えるのが寂しく、ちょっと間抜けな印象も受けた。ギターやベースもスクリーンの後ろに移動する場面があれば、もうちょっと違う印象になったんじゃないかと思った。


バンドメンバーは、ミクの日大感謝祭の時はキーボード、ギターx2、ベース、ドラム、パーカッションという6名構成だったが、ミクパ台湾ではギター1人とパーカッションがいなくなり、キーボード、ギター、ベース、ドラムという4名構成。しかもメンバーがミクの日大感謝祭の時から大きく変わっていた。
演奏の質が不安だったが、ふたを開けてみれば安定した演奏で粗が目立つこともなかった。2時間近い長丁場をほとんどノンストップで演奏、お疲れさまでした。
アレンジも、曲が始まる前に原曲より長めのオープニングが入る事が多く、曲が始まる前の期待感を高めるのに良い効果を生んでいた。

ライブコンサート後半

10曲目は「Fire◎Flower」。歌詞の「生まれも育ちもバラバラな僕ら (略) それでも心をひとつに出来たのなら」を観客と一緒に歌っているうちに、目頭が熱くなってきた。
15曲目「初音ミクの激唱」は、天使姿の初音ミクが見所の曲。羽根が広がるシーンでは、ステージの左右にスモークも一緒に大きく吹き出し、大迫力。こういう大きなステージの魅せ方は、ステージ演出にこだわるミクパならではですな。
17曲目「ダブルラリアット」では、歌詞に合わせてサイリウムもみんなと一緒にクルクルと振り回す。こういうのが楽しい。
19曲目「歌に形はないけれど」では、間奏で観客に向かって手を振るミクさんに、沸き上がるステージ前の観客。おまえら分かりやすいな、と後方から微笑ましく見守る私。
この曲はバラードなので、観客はサイリウムをゆっくり左右に振るのだけど、その揃い方が素晴らしく、会場が1つになった感じがした。ミクさんが腕を振る方向にも一致してたし。

Tell Your World

そして、最後の曲は「Tell Your World」。この曲を持ってくるだけで十分感動的なのに、台湾の観客達と一緒に大合唱になって、感極まる。
歌詞の「いくつもの線は円になって 全て繋げてく どこにだって」が現実になって、線が台湾に繋がった瞬間だと思えて、目から熱いものが込み上げてくるわ、胸が熱くなって声がつまるわで、うまく歌うことができなかった。
ああ、自分はこの瞬間のために、台湾に来たのかもしれない。


そして、テープを観客に向かって射出する演出、Tell Your World砲で最後の曲が終わる。
このテープを拾おうとしたが、えらく長くて、隣の人や足元のテープと絡まったりしたので、途中でちぎって腕に巻いた。
その腕を振りながら、アンコールの掛け声を繰り返した。

終演

アンコールは「メルト」と「Starduster」。「Tell Your World」で感激した後で、我を忘れて盛り上がってたので、この辺りはあんまりよく覚えてない。多分、力の限り歌って、腕を振ってたと思う。

夜公演

冒頭に書いたように、私は昼公演だけ見て、夜は観光した。MRT(地下鉄)やバスを乗り継いで、国立故宮博物院を見た後、夜公演が終わる前くらいに、再びミクパ台湾会場へ戻った。
ちょうど会場に着いたのが、アンコールの「メルト」をやっていた頃。その時間まで開いていた物販エリアに入ったのだが、会場と同じ建物内にあるため、演奏の音や観客の歓声がよく聞こえた。とりわけ、歓声が大きく聞こえて、昼公演よりも大きいんじゃないかと思えた。
そして終演後、会場入口から興奮した様子の観客達が出てくる。同じ公式ツアーで来た人達と出会って、ハイタッチをしたり、大いに盛り上がった夜公演の様子を聞いたりした。
夜公演を見なかった事を、後悔した瞬間でもあった。

ミクパ台湾セットリスト
ミクパ台湾を終えてへ続く