日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

マジカルミライ2016ライブに行ってきた

マジカルミライ2016のライブは、9/10(土)の昼公演と夜公演を見ました。
昼公演は、SS席でなんと最前列の席になりました。この規模のミクライブで最前列は2011年のミクパ札幌以来。
セットリストは昨年までとは大きく一新し、新しい曲を中心に、アップテンポな曲が続き、テンションが途切れることの無い熱いライブになりました。

序盤

オープニングで1からカウントアップする映像が流れ、39になって始まるのは、マジカルミライ2016のテーマソング「39みゅーじっく!」最初から一気にテンションが上がる。
その後、今年前半一番の人気曲と思われる「ゴーストルール」、初音ミク・イメージソングとも言える曲で、自分はお気に入りの曲で嬉しい「ヒビカセ」、衣装を着替えての「strangers」、掛け声のコールが楽しい「すろぉもぉしょん」と、新しい曲が続く。足の動きがかわいい「独りんぼエンヴィー」が続き、ライブでは久し振りの懐かしい曲「タイムマシン」。ここまで息をつく間もない。

ルカ、KAITOMEIKO、レン、リンの登場

ここで巡音ルカが登場して「Hello, Worker」、そして個人的に一番の嬉しいサプライズだった「どりーみんチュチュ」。ルカがキュートなお気に入りの曲なんですよ。さらにキュートな衣装と振り付けなのだから、テンション上がらずにはいられない。
ミクとルカの掛け合いと横ノリグルーヴが楽しい「愛Dee」の次は、KAITOが登場し
「ドクター=ファンクビート」。ファンクで非常に速いテンポの演奏に観客も熱狂的に。「Yes, my master」「大・天・才」などのコールも楽しかった。
続いてMEIKOが青いブルークリスタルの衣装で「Nostalogic」。Project DIVAの動画でも見られたカッコいいダンスが目の前で見られる事に感激。(短いスカートの中が見えるような気がして、別の意味でもドキドキしてたのは内緒)
再びミクが登場して「ウミユリ海底譚」は、ピョコピョコ跳ねるようなミクの動きと、それと合わせてピョコピョコ動くライト演出に合わせて、自分も飛び跳ねてたのが楽しかった。そのかわり、足がかなり疲れたけれど(苦笑
そして鏡音レンが登場して「テレカクシ思春期」、鏡音リンが大変可愛い「スイートマジック」、ノリノリのサウンドとコールが楽しい「リモコン」と、休む暇も無く楽しい曲が続く。

バンドメンバー紹介〜BABY MANIACS

バンドメンバー紹介コーナーは、映像でバンドメンバーの名前が現れて、各メンバーがソロ演奏で答えるスタイル。ここ最近のライブでは恒例のスタイル。悪くないけど、初音ミクがメンバーを一人一人紹介するスタイルも、また見たいな。
バンドメンバー紹介後は、「BABY MANIACS」。ドラム以外のギター2名、キーボード、ベースがステージ前方に出てきて、ミクさんと一緒に並ぶシーンがあり、バンドと一緒に演奏してる感があって感激した。
原曲はエレクトリックなサウンドだけど、バンド生演奏によるハードなアレンジで、それもまたカッコ良かった。

最後の曲

そして「最後の曲です」というミクのMCに観客が「えー」と答えると、聞き覚えのあるオープニングが始まる。
BUMP OF CHICKEN初音ミクがコラボし、BUMPの東京ドーム公演でも初音ミクと共演した「ray」である。まさかこれが来るとはという驚きと、この曲をライブでやってくれて嬉しさに、思わず声を上げていた。
ミクが観客に手を左右に振る仕草を見せると、観客もそれに合わせてペンライトを左右に振り始める。これは映像で見たBUMPの東京ドーム公演で、観客が腕を左右に振っていたのと同じ光景。この瞬間、この幕張メッセの会場にいる観客と、その東京ドーム公演にいた観客が、この曲を通じて繋がった気がして、なんだか目に熱いものが込み上げてきた。
そして、曲を歌い終わった初音ミクは、光の粒と一緒に消えていった。
そしてアウトロを演奏し終わり、1時間以上ノンストップで演奏しきったバンドメンバーに拍手を送る。

アンコール

バンドメンバーも退場後、アンコールが始まる。「ミーク!ミーク!」と会場からコールがかかる。
バンドメンバーが再びステージに現れ、始まったのは「satisfaction」。Project DIVA X収録曲のEDM要素の強いダンサブルな曲。ミクはゲーム中と同じDE:MONSTERの衣装で登場。私はこの曲も衣装もお気に入りなので、一気にテンションがあがる。背景に「JUMP!」という文字も現れて観客を煽る。私はそれに従って飛び跳ねてました。
続いて、ミクがベースを抱え、リンがギターを抱えて「なりすましゲンガー」。まるで二人が文化祭のステージに立って演奏しているかのような光景だった。
そしてアンコール最後は「Hand in Hand」、昨年のマジカルミライ2015のテーマソング。この曲がまた聞けるのかと驚いた。ステージ上のスクリーンには、マジカルミライ企画展会場の参加者が手を繋ぐ写真がたくさん流れる、感動的な演出。
曲の最後、長めのアウトロに盛り上がりも最高潮に。観客のコールも大きくなり、ギターの人もオーバーアクションで熱く演奏する。
こうして、2時間におよぶ熱いライブは幕を閉じた。

セットリストについて

終わってみると、セットリストは昨年と大きく変わり、新しい曲が中心になりました。
初音ミク「マジカルミライ 2016」ライブセットリスト
往年の名曲・人気曲を演奏するMIKU EXPOとの差別化、初音ミクの今を集めたセットリストという意図があったのかも知れません。これは歓迎ですね。マジカルミライは、その名前の通り、初音ミクの未来を見せてくれる場であって欲しいので、積極的に今の新しい作品や試みをして欲しいと思います。
「satisfaction」の歌詞を借りると、「その足を止めないでよ」「目の前だけ見つめるの」と言うところでしょうか。
新しい曲ばかりになって、往年の曲をやらなくなると、少々不安になる事もあるかもしれないけれど、往年の曲の素晴らしさは無くならないので大丈夫でしょう。「ray」の歌詞でも、「大丈夫だ、あの痛みは、忘れたって消えやしない」「大丈夫だ、この光の始まりには君がいる」と歌ってますし。
今回のセットリストを振り返ると、アップテンポの曲が中心で、休む暇のない、観客を体力の限界まで求める殺人的なセットリストでした。私も終演後は体力の限界でした。昼公演はなんとか最後まで立ってましたが、その日の夜公演は途中で体力が尽きて何曲か座ってました(苦笑

kzさんの曲について

アンコール最後の曲は「Hand in Hand」でしたが、その観客の盛り上がりを見ていると、この曲はマジカルミライを代表する名曲になる予感がしました。「君のその手は、知らない誰かの手も握っているんだ。ずっと未来まで」という歌詞に込められたメッセージは、マジカルミライに限らず、初音ミクやボカロの周りのムーブメントの事を歌っているように感じました。
kzさんは、初音ミク黎明期の「packaged」やGoogle広告で使われた「Tell Your World」など、初音ミクにとって節目節目で、その当時を代表する初音ミク曲を作ってきたボカロPだと私は思っているのですが、そんな曲に「Hand in Hand」も加わったと感じました。
また「Hand in Hand」の影に隠れてしまうかもしれませんが、今回のライブで演奏されたkzさんの「satisfaction」も、メッセージ性の強い初音ミク曲ですね。

最後に

マジカルミライ2016のライブ、見所や聞き所の多い素晴らしいライブでした。
良かった曲を一つ一つ挙げていったらキリがないですが、オープニングから盛り上がった「39みゅーじっく」、ルカさんが可愛い「どりーみんチュチュ」、KAITOがカッコいい「ドクター=ファンクビート」、MEIKOがクールな「nostalogic」、リンちゃんが可愛い「スイートマジック」、バンドメンバーとミクさんがステージ上で並ぶ「BABY MANIACS」、BUMP OF CHICKENとのコラボ曲「ray」、昨年のマジカルミライのテーマソング再びな「Hand in Hand」は、特に印象に残りました。
来年のマジカルミライは、これを上回るステージを作ることができるのか、期待半分不安半分ですが、初音ミクを中心にスタッフやバンドメンバー、観客が一体となって、また素晴らしいステージを作ることができると思っています。次のミライを楽しみにしています。