初音未来2017(未来有你)演唱会
最初は様子見のつもりだったのですが、上海現地に宿泊しなくても土日で行ける事が分かり、中国で初音ミク中国語版を販売する企業SCLA主催の初のイベントなので新しい事がありそうということで、思い切って行く事にしました。そして、私にとって初の中国、3回目の海外遠征でもありました。
往路復路ともに深夜便を使った0泊の弾丸遠征でしたが、中国での初音ミクのライブコンサートや展示会、中国のファンの様子を自分の目で見て感じる事ができて良かったです。そして、ライブコンサートは大変楽しかったです。
会場までの移動
ピーチの深夜便で羽田空港から上海浦東空港まで移動。空港で知り合いのミクファンに何人も出会いました。
会場の上海新国際博覧センターへは、空港からリニアモーターカーのマグレヴ、地下鉄を乗り継いで移動。
マグレヴの最高営業速度は431km/hなのですが、その速度で走る時間帯は限られており、自分が乗った時間帯は301km/hでした。新幹線より少し速いかな?という感じでした。
会場入口にて
会場入口に巨大な看板がいくつも並んでいて、日本では見られない光景に出会い、凄いと思った。ちなみに会場の上海新国際博覧センターでは、これくらいの大きさの広告は普通みたいです。
開場を待つ行列が長かった。大きな旗を持っている現地ファンが何人かいたのも、日本では見られない光景。
展示会場
広い敷地の中に、特設テントの展示会場があった。外側には、初音ミクのラッピングが施されている。これもまた日本でも見られないスケールの光景。すごいなあ。
会場の中は人で一杯。公式グッズの販売や各種展示、協賛企業の出展がありました。
ドールやフィギュアは、背景や小物で綺麗にディスプレイされているものもありました。
中国で販売されたグッズや、中国での初音ミクの歴史の展示もありました。
他には、POPPROという中国語版PIAPROにあたるイラストや楽曲の作品共有サイトの紹介。
そしてPIAPROの壁の中国版、POPPROの壁。来場者による多くのメッセージやイラストが描かれていました。
等身大フィギュアの展示も多かったです。日本から持っていったものや、今回初めてお披露目されたものも。
自分にとっては、お気に入りの深海少女ミクさんのフィギュアと再会できて、素敵な背景が設定されているのが嬉しかった。
展示会場の入口近くには、ファンが贈ったフラワースタンドもありました。
ライブ開演前
昼公演の開演前には長い入場列が。夜公演も同じように伸びました。
入場列の周辺では、現地のファンがコール本やハチマキ、リストバンド的なリボンを配っていました。
ライブを盛り上げるためにファンがこういうのを作るのは良いなと思いました。
ライブ
私は、昼公演はSVIP席(一番前のブロック)で、夜公演はS1席(SVIPの後ろのブロック)でした。
観客席はほとんど現地の人達でしたが、昼公演のSVIP席ではまわりに日本からの遠征組がチラホラいて、右隣は知り合いだったりしました。夜公演のS1席では回りはほぼ現地の観客という状況でした。
以下、ライブの内容を箇条書きで。
- ライブ会場はかなり広く、マジカルミライ並の広さと観客数だった
- 開演前に会場にBGMとして流れていた曲がカッコ良くて、ライブ後に雄之助さんの「Black or White」という曲だと知った
- ステージは、MIKU EXPOベースで、中央に透過スクリーン、周囲にドラムとベース、ギター、キーボードというバンド構成
- 透過スクリーンの回りを囲むように半円形のスクリーンがあり、そこに映像を映す演出がされた
- オープニングは中華風のサウンドで始まった。半円形のスクリーンに光の粒が走って、ステージの中央に降りると初音ミクが登場という演出
- オープニングは「Tell Your World」で、いきなりこの曲を持ってくるかと驚いた
- 2曲目は「ゴーストルール」。マジカルミライ2017でも聞いたけど、この曲はロック色強くてカッコいい。オープニングや間奏では拳を振り上げた。サビでは、観客の「おーおーおー」という地響きのようなコールがホールに響いた
- 中国語のオリジナル曲として、初音ミクV4Cのデモ曲でもあったMikaiMusicさんの「你好〜Hello〜」とDECO*27さんの「初嵐」を演奏
- MEIKOは「忘却心中」を歌った。マジカルミライ2017でも聞いたけど、この曲はすごくカッコいい。曲もそうだが、MEIKOがマイクスタンドを振り回しながら歌う姿もカッコいいのです
- 夜公演では「えれくとりっく・えんじぇぅ」を演奏。この初期の曲がお気に入りな自分にとっては、すごく嬉しい選曲。マジカルミライ2017に続いて上海でも聞けたのが嬉しくて、思いっきりペンライトを振ってました
- 中国語曲「Shining Star」は、ミクさんが羽の生えた新しい衣装で「Ganbatte, Woosa Woosa」と歌うのが印象に残った。スポンサー企業の1つのテーマソングでBOX FAMILYという男性グループが歌ってた曲を初音ミクがカバーしたものと、ライブ後に知った
- 「桜ノ雨」はミクさんが見慣れない3D CGモデルであったが、ライブ後に中国でリリースされている音楽ゲームのモデルと知った
- 巡音ルカは可愛い「どりーみんチュチュ」と人気曲「ルカルカナイトフィーバー」という強力な曲が続いた。「どりーみんチュチュ」も中国の音楽ゲームの3D CGモデルで最初は戸惑ったが、モーションと歌はマジカルミライでも見た可愛いルカさんなので楽しめた
- メンバー紹介のあとは「気まぐれメルシィ」。これもお気に入りの曲で嬉しかった
- 終盤に「ラズベリー・モンスター」という久し振りの曲が来た。「AM6:00」のコールもできて嬉しい
- 本編最後の曲は「歌に形はないけれど」の中国語歌詞版。スクリーンに中国語歌詞が表示され、周りの中国に人達も一緒に歌っていたが、自分は歌えないのが少し寂しかった
- アンコールでは、鏡音リンレンが登場して「いーあるふぁんくらぶ」の中国語歌詞版。「ハイハイチャイナ」のコールが日本以上に大きかった
- 「ハジメテノオト」は日本語歌詞で歌われたが、周りの中国のファンも歌ったのに感激。昼公演では感極まってうまく歌えず。夜公演では頑張って歌ったが、最後の歌詞「世界のどこでも ワタシはうたう それぞれの ハジメテノオトを」で、これは今この状況なのではと思ってしまい、またうまく歌えなった
- 「ハジメテノオト」の余韻に浸る間もなく、最後の曲「メルト」が始まった。観客から「ラーララーララララー」の大合唱が始まる。夜公演ではメルト砲(銀テープ射出)もあった
- エンディングでは、オープニングとは逆に、ステージ中央から光の筋が外側へ広がって、ミクさんが退場。それ以外に黄色や紫、赤、青の光の筋も広がっていきました
セットリストは、のっきいさんのツイートで見る事ができます。
のっきい on Twitter: "#MikuWithYou 公演終わりました~!
昼および夜のセトリ速報はこちら!
☆マークの3曲ががセトリが変わりました。
また、新モジュール、新モデルの登場がありました。… "
中国でのライブですが、日本と同じように盛り上がったり、中国語曲で歌詞が分からないなりに盛り上がれたり、「歌に形はないけれど」の中国語歌詞を一緒に歌えなくて少し寂しかったり、日本とは少し違うコールが面白かったりしました。日本と同じ所と、中国ならではの違う所の両方があるのが楽しかった。
セットリストとしては、初音ミク10周年を意識してか、マジカルミライ2017と同じように懐かしい曲が聞けてテンションが上がったりしました。
帰路
夜公演後、再び地下鉄とマグレヴを乗り継いで上海浦東空港へ。1:45発のANA深夜便で羽田空港へ帰る予定でしたが、機材到着遅れで4:10出発と2時間半近く遅れた。遅延のお詫びにラウンジ券をもらって、ラウンジで休むことができたのは良かったけど…。
羽田空港には8時頃に到着。その後、無事に帰宅できました。
最後のまとめ
中国SCLA主催のイベント「MIKU WITH YOU 2017」を見て、これは中国版マジカルミライを目指してるのかなと思いました。多くの展示企画や企業ブースのある展示会もそうですし、ライブでもそう感じました。あの派手なライティングとステージの周りに配置した映像スクリーンは、マジカルミライのアリーナ級のライブコンサートをしようとしているように感じました。
そしてライブでは、大勢の中国のファンが、初音ミク達の楽曲に大いに盛り上がり、日本語の歌を一緒に歌っているのを、この目で見ることができました。ライブ前にコール本やハチマキを配ったりしている人達もいました。
日本とはやり方が少し違う所もあるかもしれないけれど、中国のミクファンも、日本のファンに負けないくらい初音ミクを盛り上げたり楽しもうとしている。それを自分の目で見て、知る事ができて良かったです。
そして最後に戦利品。公式物販で買ったライブグッズやクリアファイル、バッテリー、ウォレット。左上はSVIP席の人にプレゼントされた貯金箱。右上はPOPCOMのブースで販売してたCDで、初音ミクV4CをフィーチャーしたmikaimusicさんのCD。