日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

初音ミクシンフォニー2023神戸公演でクリスマスプレゼントをもらった

2023年12月23日、クリスマスイヴの前日に、初音ミクシンフォニー2023神戸公演を見てきました。会場は神戸国際会館

10月に見た横浜公演とほぼ同じ演目だったけど、素晴らしい演目とアレンジ、そして演奏に、二度目でも感動した。そして今回は前方の席で見え方も違ったし、神戸公演だけの特別なクリスマスプレゼントもあった。

第一部:素晴らしき演奏

個人的に、第一部の一番の聴き所は「抜錨」だった。ナナホシ管弦楽団さん差曲の大好きな曲で、マジカルミライでの演奏も嬉しかったのだけど、オーケストラの演奏でより勇壮で迫力のある音になっているのが素晴らしかった。

今回の席は前から数列目の上手の右端。ステージ上手に置いてあった透明なバイオリンが目の前で、座席からは見えた光景がこんな感じでした。

スピーカーが近いので、楽器とスピーカーの両方からオーケストラの演奏音が聞こえて、音の方向感が少々狂う感じだったが、目の前の楽器の演奏は見えやすかった。

特にコントラバスの演奏はよく見えた。奏者が弓を引いたり、弦を弾いたり、指揮者に目線をやりながら演奏を合わせているのを、凝視してた。

確か「転生林檎」だったと思うけど、曲の最後の一音がコントラバスのピチカートで、それがばっちり決まった瞬間が見られた。

「転生林檎」はそれ以外にも、バイオリン演奏の掛け合いがあり、その緊張感とカッコ良さが印象的だった。

 

第二部:ネギを振る指揮者

第二部は、指揮者の栗田さんが指揮棒の代わりに生ネギを振って指揮をするという、観客から笑いが漏れるパフォーマンス。

そんな時期で演奏するのは、みくみくにしてあげる、私の時間、stardusterの初音ミク16周年記念メドレー。生ネギでオーケストラを指揮したの、栗田さんが歴史上初めてではないだろうか(笑)。途中生ネギが折れたり、折れた切れ端を口でくわえたりしてた。

 

第二部:悪ノ交響曲

第二部の目玉の一つが、悪ノシリーズの曲を集めた「悪ノ交響曲」。全9曲の組曲、最後まで素晴らしいアレンジと演奏が続く、大ボリュームの演奏。

悪ノ娘」「悪ノ召使」のメロディの断片(モチーフ)が、交響曲全体で所々に現れるのも、いかにも交響曲。鉄筋で「悪ノ召使」のメロディを演奏するのも印象に残ってる。

パイプオルガン代わりのエレクトーン、効果的なSEを入れるパーカッションが大活躍でした。「悪ノ娘」の下に落としてジャリッとした音を出すのとか、トライアングルやスレイベル(で良いのかな)の音や、処刑のタイミングでの金属音も印象的でした。

 

第二部:ミクの歌声が響く

第2部の最後の曲は「packaged」で、初音ミク16周年を祝う演目の位置づけ。「わたしの歌声 届いているかな 響いているかな」と歌うミクの歌声が、ホールに響き、それに第二部から加わった少年少女合唱団のコーラスが重なる。ミクの歌声もここまで来たのだと思うと感慨深く思ってしまう。

そんな思いを持ちながら、ステージ上にあるスクリーンに映る、ミクが振り返って微笑むメインビジュアルの姿が映る。なんだか、可愛いとか、美しいというより、神々しい姿だな。なんて事を、その歌声を聞きながら思ってしまった。

横浜公演でも同じ事を思ったので、その時はこんなツイートをしていた。

この「packaged」で本編は終わる。

 

アンコール:始まりから未来へ

アンコールも初音ミク16周年をテーマにした曲が続く。アンコール一曲目「星のカケラ」は、少年少女合唱団から2人が前に出て、ミクの歌声に声を重ねて歌う。「星のカケラ」は、初音ミクの最初の公式デモ曲のフルコーラス版。いわば、初音ミクの歌声の歴史の始まり。

初音ミクの登場当時、機械の歌声では感動できないとか揶揄されることもあった。人間の歌手にとって脅威だと言われることもあった。そんな機械の歌声と人の歌声が、綺麗に重なる。そんな演出も、それを綺麗に聞かせる音響技術も、素晴らしい。

 

続いては「39」初音ミクが、あるいはファンの私達が「サンキュー」と感謝を込める歌。

アンコールのとき、自分の左に座っていたお兄さんは、ハンカチを目に押さえていたのを覚えてる。後ろからも鼻水をすするような音も聞こえた。当時からのファンの涙腺を大いに刺激したのだろう。自分も目をうるませながら、特別なオーケストラ演奏を精一杯聞こうとしてた。

 

アンコール最後の曲は、16周年記念ソング「ブループラネット。「過去は」「今は」関係ない、ミクは最上級のパートナーだと歌うこの歌は、きっと初音ミクの未来を向いた歌。

アンコールは、始まりの歌、感謝の歌と来て、未来の歌と、初音ミク16周年にふさわしい流れ。

途中、合唱隊が手拍子を始め、指揮者の栗田さんも観客に顔を向け、手拍子を要求。観客の私達も楽器の一部です。楽しい場面だった。

曲の終わりにテープ砲もあり、演奏が終わる。スタンディングオベーション、観客総立ちで称賛の拍手。

 

クリスマスプレゼント

1度ステージから退場した栗田さん。サンタクロースの帽子とヒゲをつけて再び登場。

 

観客に向かって座るようジェスチャーして、指揮台に乗り楽団員に向き合う。え?演奏するの?と戸惑いつつ席に座る。

そして始まったのは「白い雪のプリンセスは」。横浜公演には無かった、ダブルアンコールのクリスマスプレゼント。栗田サンタさんありがとう。

冬の季節つながりで、この曲にしたのかな。好きな曲なので嬉しかった。

 

そして本当に最後の曲も終わり、楽団員も退場したあと、ステージ上のスクリーンに映像が流れ始める。初音ミクシンフォニー 2024 開催のお知らせ。

東京サントリーホール公演、昼夜の2公演が4/27に。横浜公演が10月、神戸公演が12月に開催決定。

これは嬉しいお知らせ。サントリーホール公演はオーケストラの生音が良いホールで聞けるので是非行きたいのだけど、今年は法事があって行けなかったのよね。来年は行けそう。

 

まとめ

以上、いくつもの感動やサプライズをクリスマスプレゼントでもらった公演でした。

初音ミク16周年を記念する楽曲や名曲たちが素晴らしい演奏で聞けて、本当に良かった。そして、初音ミク16周年と彼女の未来にも思いを馳せた公演にもなりました。

また来年のミクシンフォニーも楽しみです。