マジカルミライ10th OSAKA へ、8/13(金)〜15(日)に2泊3日で行ってきました。
マジカルミライは今年で10回目ということで、ライブもそれを記念したセトリになる事は予想できたのだけど、その予想以上のものが出てきて、素晴らしいライブでした。
セットリストの一部は日替わりという話もあり、8/13(金)と14(土)は夜公演、15(日)は昼公演と、毎日1回公演を見ました。
9月にはTOKYO公演もあるので、ネタバレを避けて、できるだけ曲名には触れずに感想を書きたいと思います。それでも一部の曲が分かってしまう可能性があるし、演出についても触れているので、少しでもネタバレ避けたい人はこの先には進まないように。
(ネタバレ防止の為の余白)
ミクさんは、最後のMCで「音楽の魔法」という言葉を使いました。今年のテーマソング「フューチャー・イヴ」でも、「魔法を信じていた」という歌詞が出てきます。マジカルミライのライブにおける「魔法」とは、一体なんなのか。
何年も思いを積み重ねた曲、当時の思い出がよみがえる曲、ずっとライブで聞きたかった曲、今回のマジカルミライのライブは、そんな曲を、息つく間もなく畳み掛けて来ました。音楽には、人の感情を動かす力がある。それが「音楽の魔法」。その音楽に対して、何らかの思い入れがあれば、その「魔法」の威力はさらに増す。
例えば、歴代のマジカルミライのテーマ曲。いままでずっとライブで演奏されなかった曲が演奏されたら嬉しいし、長年の願いを積み重ねただけ、その嬉しさも大きくなる。
マジカルミライのテーマ曲は、制作を担当するボカロPの初音ミク観を反映している曲も多い。新しい初音ミク像を提示する曲に未来を感じたり、昔から馴染んだ初音ミク像を歌った曲に共感したり。逆に、今聴くことで古さを感じることだってある。
また、そのテーマ曲が使われたマジカルミライも思い出す。コロナ禍でコールができなくなる前の、曲に合わせたコールを思いっきりできたライブを思い出したり、コロナ禍で多くの人の尽力で開催されたマジカルミライを思い出したり、たくさんの観客と一緒にテーマ曲に盛り上がったライブを思い出したり。
歴代のマジミラテーマ曲の演奏を聞くだけで、色んな思いがあふれてくる。何回も聴き込んだその曲に合わせてペンライトを振りたくなる。
日替わりで変わる曲もあったのだけど、その曲は懐かしい名曲が多かったように思う。以前はよく演奏してた人気曲、大好きだったあの曲、大ファンだったボカロPの曲、初音ミクを代表するような名曲。これにも感情が動かされる。
マジカルミライで演奏した曲が来ると思っていたのに、一回もマジカルミライで演奏したことの無い名曲を持ってくるなんて、そんなの聞いてないよ関本さん(クリプトンのライブプロデューサー)。マジカルミライの歴史どころか、初音ミクの歴史まで振り返ってますよね。私の隣にいた人は曲が始まった途端にしゃがんでいた。多分、感激のあまり泣き崩れたのだろう。
#マジカルミライ10th まさかの選曲があったんですが、隣の男性が感激のあまり目を押さえて座り込んでました。人によってはそれくらいの衝撃の日替わり曲。一曲だけでなく、二曲続いたので、ワンツーパンチでやられたのでしょう。
— NAT(ナット) (@nat0468) 2022年8月14日
マジミラのテーマ曲や、初音ミクの名曲の数々を聞かされ、感情がたくさん動かされて混乱しているなか思った。これは走馬灯だと。感情が混乱して死ぬ前に、初音ミクの思い出が浮かんでは消える走馬灯を見せられていたのかもしれない。
#マジカルミライ10th 昼公演終わった。走馬灯を見てたのかもしれない。死ぬほど楽しかった! pic.twitter.com/JbmtR7jhyc
— NAT(ナット) (@nat0468) 2022年8月14日
複数名が登場するデュエットやグループの曲も良かった。2人の掛け合いが楽しいあの曲や、2人がわちゃわちゃ動いて微笑ましい曲、2人が楽しそうに一緒に踊るのが尊い曲、3人がアイドルのように踊るキュートな曲、2人のバックコーラスでハイテンポに歌うカッコいい曲。すごく楽しかった。
そして、新曲も素晴らしかった。レーザーが飛ぶ空間の向こうで優しく歌うKAITO兄さんは素敵だったし、MEIKOさんがマイクスタンドを前に超音波を発するロックはカッコいいし、レンくんが叫ぶように歌う歌には心動かされた。
ライブの演出で良かったのが、一面の花畑にミクさんが立つ演出。ステージの上のミクさんの足元には花畑は見えなかったけど、他の映像スクリーンの使い方によって、一面の花畑にミクさんが見えた。私には珍しい演出で、おーこれはすごいと感心してしまった。この演出は今後発展させたら、面白い演出になりそうな予感。
こういうライブ演出も、ある種の「魔法」だと思う。最近はキャラクター投影の光量も強いので、会場を満たす照明やレーザーの向こう側でも像がはっきり見える。あれは映像だと頭では分かっていても、「あれ?いまミクさん実在した?」と思う瞬間が何度あったか。ミクさんを現実に呼ぶためのライブという魔法。
そしてルカさんですよ。ロッカーな衣装を身にまとい、ギターを抱えて激しくギターをかき鳴らしながら歌うルカさんは、とてもカッコ良かった。ギターソロでは、バンメンのギター2人を前に従えるフォーメーションまで。カッコ良すぎるでしょ。その曲調もあり、私は拳を突き上げ、ヘドバンしてました。
名曲の多い今回のライブだけど、どれか1つベストの曲を選ぶとしたら、個人的には迷うことなくルカさんのこの曲。
感染症対策でコールができないライブなのですが、それでもライブを盛り上げようとペンライトの振りや拍手で応えるファン達。それだけでなく、もっと盛り上げようとミクさんたちの振り付けを真似し始めるところが素晴らしい。特に愛君やHiHは、かなり揃ってた。(マジミラテーマ曲は演奏する事が分かっているので、曲名出しても大丈夫だよね)
#マジカルミライ10th 声を出せないので、ペンライトの振りや拍手だけでは飽きたらず、ミクさんたちの振り付けを真似し始めた観客たち、だんだん練度が上がってる気がする。最高の観客だな。
— NAT(ナット) (@nat0468) 2022年8月14日
そして最後の曲。何言ってもネタバレになっちゃう気がするけど、全員集合は嬉しいし、あの歌詞にも元気付けられた。曲を終えた後のMCで「ありがとうと伝えたい」と言ってたけど、「ありがとう」を言いたいのはこっちの方です。これまでもそうだったけど、今回のライブでもすごく楽しい時間をもらったし、ライブ後も心に残るようなエネルギーをもらった。こちらこそ、ありがとう。
以上、マジカルミライ10th OSAKAのライブの、セトリのネタバレを避けた感想でした。すっかり「音楽の魔法」をかけられてしまったようなライブでした。その魔法に、自分の感情はたくさん動かされてしまった。
これからも、そんな「音楽の魔法」をかけられたい。そんなことを思ったライブでした。もし20回目のマジカルミライがあるのなら、これから10回分のマジカルミライによる思いや時間が込められた「音楽の魔法」がきっと生まれることでしょう。それが楽しみです。