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音声合成キャラクターのバーチャル音楽フェス「VVV MUSIC LIVE」ライブレポート:第2部

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第1部のライブレポートに続いて、第2部です。

さとうささら&すずきつづみ:最接近するささつづ

第2部のトップバッターはCeVIO Projectの代表、さとうささらとすずきつづみから。さとうささらは「独奏」、すずきつづみは「夕暮れ、トタン屋根の下で。」を歌ったあと、さとうささらとすずきつづみのデュエットで「アオザクラ」。

百合曲でエロティックな雰囲気のデュエット曲で、さとうささらとすずきつづみのカップリング「ささつづ」を好むファンが卒倒しそうな選曲。

2人の距離感や、その変化が、楽曲の世界観を現していて素敵。

 

思わず「キャー」と声に出しそうになる、近付く2人のシーン。

 

曲が終わると、高校生の仲良しな友人2人に戻るのも良きかな。

 

神威がくぽ:一挙一動が絵になる美男子

2008年にVOCALOID2製品「がくっぽいど」が発売され、今年で15年目になるベテランの神威がくぽ。「Paranoid Doll」「Episode.0」の2曲を歌った。

 

その長身の存在感と、舞うように動きながらの熱唱、切れ長の目の美男子は、どの場面を撮っても絵になるカッコ良さだった。

 

琴葉茜・葵:かわいい双子姉妹のパフォーマンス

トークソフトのキャラクターですが、歌うVOICEROID/A.IVOICEでオリジナル曲も多い琴葉茜・葵。今ではNEUTRINOでAI歌唱にも対応しました。

そのNEUTRINO 琴葉茜・葵 の公式デモソング「アポロ」と、歌うVOICEROIDで100万再生を達成した名曲「クーネル・エンゲイザー」を、姉妹は歌った。

原曲MVのアニメーションを再現した振り付けが可愛い。

曲中の物語で、葵ちゃんの左手が動かなくなったのを再現した振り付けが、曲の世界観を再現してて素敵だった。

 

東北ずん子:ステージをずんだの世界に変えたパフォーマンス

東北応援キャラクターで、多くの音声合成ソフトをリリースしている東北ずん子。ニコニコでは、アニメ「ずんだホライずん」がよく知られているということで、その主題歌をAI歌唱(おそらくNEUTRINO)で歌いました。もちろんコメントは「ずんだ」の言葉で埋まり、ステージをずんだの世界に変えた。

個人的には、本フェスの出演者ではずん子ちゃん一推しなのですが、この曲を歌いながらステージで動き回るずんちゃんが可愛くてしょうがなかった。

あらためて見るとこの公式3DCGモデル、公式イラストの垂れ目気味のずん子ちゃんの再現度が高いなと思ったり。

単純な振り付けながら、ポーズがかわいい。アップのカメラも多いのも嬉しかった。

 

東北一家:ずん子・きりたん・イタコ・ずんだもんの4人が揃ってのパフォーマンス

東北家4人が一緒に歌う特別なステージ。歌うのは最うしさん作詞作曲の新曲「CHAT BOT」。

ヒップホップ調のサウンドに、独特の歌詞をラップする不思議な雰囲気の曲。その独特の曲調に、コメントでは「出張版ずんホラ」「ホームビデオ」と困惑気味なのも面白かった

 

栗田まろん・琴葉茜:ニコニコするステージ

トークソフトA.I.VOICEが発売されたばかりの栗田まろんは、「にっ!」を琴葉茜と一緒に歌う。かわいく楽しいパフォーマンスでした。

原曲は初音ミクが歌ってましたが、本フェスの出演者の中でA.I.VOICE繋がりで茜ちゃんとのコラボになったのでしょうか。コーラスにはミクさんの歌声が入っていたので、ミクさんも実質本フェス出演ですね。

 

栗田まろん・東北イタコ・邪神ちゃん:本フェス屈指の異色コラボ

栗田まろんと東北イタコ、そして視聴者のコメントで「ザザース ザザース ナスザザース」と原作漫画準拠の召喚呪文を唱えて、邪神ちゃんが登場。

そんな唐突の展開から、全く接点の無さそうな3人による小芝居が始まる。

フェスだから歌を歌えば帰れると、邪神ちゃんがキャラソン「CAST A SPELL」を歌う。キャラソンだけど、ヘヴィメタル調の激しい歌。しかもA.I.VOICE 邪神ちゃんを使った、歌うA.I.VOICE。

 

歌い終えた後、「必殺のあれを繰り出すしかないですの」のMCから始まったのは、アニメ「邪神ちゃんドロップキック」のOP曲「あの娘にドロップキック」。邪神ちゃんに、栗田まろんと東北イタコが加わって歌う。まじか、この展開。

そして、邪神ちゃんの攻撃をことごとくかわすイタコさん。イタコ姉さん強い。

 

本フェス屈指の異色コラボながら、楽しいステージでした。東北一家のファンとしては、イタコ姉さんの強者っぷりの活躍が嬉しかったり。東北三姉妹の長女は強い。

ちなみにこのコラボは、VOICEPEAK 邪神ちゃんが生まれるきっかけとなった東北ずん子・ずんだもんプロジェクト公式と栗田穣崇さんとの繋がりからのようです。

 

ついなちゃん:美しい歌声と顔の少女

節分のイメージアイドルこと、ついなちゃんは「モンタージュ」「だって君には彼氏がいるでしょ」を歌う。

方相服と呼ばれる鬼っ子ハンターとしての衣装から、学校の制服に着替えての「だって君には彼氏がいるでしょ」は、しっとりとしたピアノバラードで歌声を聴かせると共に、その美少女っぷりが印象的だった。

 

IA:VVV MUSIC LIVEの最後の出演者、走る光の下のパフォーマンス

コラボを除けば最後の出演者、実質本フェスのトリを務めるのは、2012年に誕生して11年目を迎えるIA。歌うはニコニコ動画で300万再生を超える名曲「キミノヨゾラ哨戒班」。

IA公式のライブでも何度かパフォーマンスされた事のある曲ですが、そのステージや演出、カメラワークが変われば、また別のライブ映像になる。

特に、思い切って寄せたカメラや、光が走る空の演出のもと、IAちゃんが美しかった。IAファンでもある私は、そんな美しいステージで歌うIAちゃんに感激してしまった。

 

続いてIAとONEで「祭・祭・祭[MA・TSU・RI]」を歌う。単独ライブを何度も経験しているARIA姉妹は、安定のライブパフォーマンスを見せて、視聴者のコメントも盛り上がった。

 

IA・葵・ゆかり:最後のコラボは未体験のステージ

最後のコラボは、IA・琴葉葵・結月ゆかり。始まりのMCによると、姉妹がいるキャラクターのコラボだとか(ゆかりさん曰く、妹みたいな存在らしいですが)。お姉ちゃんぶるIAちゃんも可愛かったり。

歌うは、IAのリズムゲームのテーマ曲でもある「Inner Arts」。

最初のこのシーン、IAちゃんの背中に羽根が生えたように見えて綺麗だった。

 

美しいコラボでした。

 

エンディング:出演者全員歌唱でお別れ

最後は、オープニングと同じように出演者全員がステージに登場して、本フェスのテーマ曲「Virtual Voice Verse !」のリアレンジver.を歌う。

「ゆかいあがセンター!?」と、その配置を嬉しく思ったりした。

全員の姿や歌声に、楽しかったライブフェスが終わるのを惜しんだ。

 

全ステージ終了

以上、31名の音声合成キャラクターが登場したバーチャル音楽フェス「VVV MUSIC LIVE」のレポートでした。

どのステージも、出演したキャラクターが輝いていて、本当は全て書きたいくらいでした。でも、それをするとアーカイブ配信が終わる前に書き終えられないので、強く印象に残ったステージを中心にレポートしました。

これだけの音声合成キャラが集まるし、面白いライブになるのは分かってたけど、想像以上に選曲やコラボ、映像が素晴らしく、視聴者のコメントも盛り上がって、素敵なライブでした。特にカメラワークや演出が良くて、以前にライブで見たことのある曲も、さらに楽しめたのも良かった。

音声合成キャラのハコ推し/界隈推しという感じの自分にとっては、ベテラン・中堅・新人の音声合成キャラが大集合して、華やかなステージと演出で輝いて、視聴者がコメントで盛り上がっているのに感激しました。個人的にイチ推しのキャラクターや楽曲、クリエイターの活躍も嬉しかった。

今回が初開催の「VVV MUSIC LIVE」でしたが、素敵な音楽フェスだったので、第2回の開催にも期待したいです。

 

クラウドファンディングのリターンについて

本フェスの開催前には、プロジェクト支援のためのクラウドファンディングがありました。期待を込めて支援してたのですが、素晴らしい音楽フェスだったので、支援して良かったと思えました。

bridg-e.jp

ちなみに支援のリターンとして、エンドクレジットでずん子ちゃんに名前を呼んでもらいました。リターン品には、テーマソング歌唱や推しキャラ単体歌唱のライブ映像や音源もあるので、それも楽しみです。