さとうささらとすずきつづみの初主演ライブ「ささら&つづみ Winter ~1st duet~」に行ってきました。
1時間ほどのライブでしたが、ずっと楽しかったという記憶しかなかった。
会場は横浜YTJホール。開場時間から入場を待つ行列ができていた。
入場から開演まで
入場すると、クラウドファンディングでSasara席を申し込んだので、特典にペンライトとTシャツをもらう。ささらちゃんのイラストがプリントされたピンク色のTシャツで、自分はあまり着ないような色だけど、特別な日なのでそのTシャツに着替える。
私の横の座席に座る人達は、Sasara席やSuzuki席を申し込んだ熱心なファン。手作りのささらちゃんぬいぐるみを抱えた方もいた。初音ミクのトートバッグを抱え、ペンライト持参の、ボカロのライブに慣れた人もいた。
まあ、初音ミクグッズは持って行かなかったけど、私もそんなボカロのライブに慣れた人の一人なのだけど。
そして開演前のタカハシの前説が始まる。ライブでよくある諸注意の後に、「ラーメンは好きですか?」の言葉からタカハシのトークが始まる。横浜に来てラーメン3杯も食べ歩きしたというタカハシに、誘ってくれなかったずるいとせまるささらちゃんとつづみちゃん。なだめて2人を準備に向かわせるタカハシ。この時点で既に、舞台裏にいる3人を感じられて楽しい。
開演
そして開演。オープニングは「さくらんぼ」カバーという意外な選曲から始まる。可愛い曲調と振り付けに、まるでアイドルユニットのようなささつづ。
ステージ上の2人は、ステージ奥の不透過スクリーンにステージ手前のプロジェクトターから投影する仕組み。光量が強く、解像度も高いので、そこにいるかの実在感。
その左右で、バンド「りはびり〜ず」のメンバーが生演奏。ドラム、ギター、ベース、キーボードの4人構成。バンド生演奏がいてこそのライブ感は、こういうキャラクター投映型のライブには欠かせない。
ステージ上のささつづが、「さくらんぼ」のサビで2人が腕を左右に振ると、それに合わせて観客のペンライトが左右に振られる。サビ前にささらちゃんがPPPHで動きで観客を煽れば、観客もそれに合わせる。もはや、ささつづはスクリーンに投影した映像ではなく、ステージの上でパフォーマンスするささつづになった。
2曲目は、ささらちゃんソロで「独奏」。YASUHIROさん作曲のCeVIO AI さとうささら公式デモソング。お気に入りの曲なのでライブで聴けて嬉しい。
3曲目は、引き続きささらちゃんソロで「グッバイ宣言」。歌い終わったときに、あの曲のイラストのポーズと共にウインク。そのウインクにはハートを撃ち抜かれた…。
つづみちゃんソロの1曲目はソングコンテストでグランプリを受賞した「青い解体新書」。深海の底のような暗く静かだけどどこか落ち着く曲調。会場の照明も少し落とし気味の青い光で、雰囲気が出てた。
デュエット
つづみちゃんソロで3曲を歌ったあとは、ささつづデュエット。残り2曲とのMCの後に始まったのは、ClariS「ALIVE」。アニメ「リコリス・リコイル」OP曲でもあるドラマティックなデュエット曲を、ソロで順番に歌ったり2人一緒に歌ったり、2人でシンメトリックな振り付けをしたり。デュエットの魅力満載なステージだった。
息つく間もなく次の曲の演奏が始まる。最初のギターの音で、wowaka「ワールズエンド・ダンスホール」か?!と思ったら、バンドメンバー紹介が始まる。ささつづがドラム、ベース、ギター、キーボードと紹介していくたびに音が増えてきて、その曲が始まる。
「ワールズエンド・ダンスホール」のサビ前の早口パートがすごかった。CeVIO AIは人間らしい歌唱ではあるが、人間以上に速い歌唱は難しいはずなのだが、あの特徴的な早口パートを歌いきっていた。
ライブ後に知ったが、調声者のくろ州さんのツイートによると、色々と技を使って早口で歌ってもらったそうな。
アンコール
最後の曲が終わり、ささつづとバンドメンバーがステージからいなくなったあとも、大きな拍手が続き、そしてアンコールの拍手が始まる。
その拍手に迎えられてバンドメンバーがライブTシャツに着替えて再登場して、アンコールが始まる。
アンコール1曲目は angela「Shangri-La」。つづみちゃんが、迫力のある中低音で歌い上げる。これには聞き惚れる。
ささらちゃんは、その横で腕を突き上げたり、観客を煽ったりして、つづみちゃんの歌唱を盛り上げる。ささらちゃんは、つづみちゃんの素敵な歌唱にどこか誇らしげ。良いなあ、この光景。
そこからノンストップで、Neru「ロストワンの号哭」へ。この曲が好きな私は、最初の1秒で何の曲か分かった。まじか、この曲やるのか。心の中で叫んだ。しかも、バンドのキーボードがギターを抱えて、ツインギターに!
激しいバンド演奏と歌、そして拳を突き上げる2人の振り付けに合わせて、こちらも激しくペンライトを振りまくってた。何度席を立ちたかったことか。そして最後の2人のキックに、腕グルグルがカッコ良かった。
最後の曲はminato「magnet」。情感たっぷりに歌い上げるささらちゃんの歌声、それに重ねるつづみちゃんの歌声。サビでは顔を近づけて、あのジャケ絵のように体まで重ねるかのような2人。
あー、これはささつづファンが死んだな。(実際、後でTwitter検索したら断末魔が多数…)
歌い終わった後も手を繋いだまま、観客にお辞儀する2人。これは、既に息絶え絶えなファンへの追い打ちですかね…(笑
そんな濃密なささつづの時間が終わり、エンディング映像が、「さくらんぼ」のキーボード演奏をBGMに流れる。スタッフや楽曲のクレジットに交じって、カバー曲の調声者の名前も流れる。なヲタさんとくろ州さんの2人しかいなかった。この2人すごい…。
クラウドファンディングの支援者の名前も流れて、自分の名前も入っていることを確認。「タカハシにもソングボイス待ってます」が名前に入っている支援者、流石…。
エンディング映像が終わり、バンドのキーボード奏者であり、このライブ主催者エグゼモーション株式会社の代表取締役でもある、なヲタさんが一礼をして退場。
素敵なライブに精一杯の拍手をした。
最後に
約1時間、全12曲のライブ。本当に密度の濃い楽しい時間だった。ささらちゃん、つづみちゃんの歌声もパフォーマンスも素敵で、バンド演奏も照明もステージセットも素晴らしかった。
最後に個人的な思い出話を少々。私はボカロなど音声合成キャラクターのライブが好きで、初音ミク公式の大きなライブコンサートから、ライブハウス規模の公式ライブ、学校の教室で行われるような小規模なファンメイドのライブまで、色々見ています。
今回のライブ主催者エグゼモーション株式会社の代表取締役なヲタさんは、10年ほど前、そんなファンメイドのボカロライブを主催していた一人でした。
このライブは、私は現地で見ました。
その後、琴葉姉妹ライヴイベント「コトノハロックフェス」やCeVIOキャラクターライブイベント「VIRTUAL MUSIC JAM -CeVIO PARTY-」にも、なヲタさんは関わり、キャラクターのモーション制作などに携わっていました。
そして今回はついに、さとうささらとすずきつづみの公式ライブを主催したのです。かつてのファンメイドボカロライブの主催者が、公式ライブの主催をするようになるとは、なんと感慨深いことか。
#ささつづWinter ライヴ、無事終了しました!!!!
— なヲタ@ささつづWinterありがとうございました! (@nawota1105) 2022年12月11日
ご来場いただいた皆さん、ご視聴いただいた皆さん、本当にありがとうございます!!!
キーボードもギターも全力で演奏できて心地よかったです、ありがとうございました!!!
最高でしたっ!!
エグゼモーション代表取締役 なヲタ pic.twitter.com/eTYb9CQ0Ov
公演後、なヲタさんに挨拶する機会がありました。素晴らしいライブだったと感想を伝えたところ、制作話を少し伺う事ができました。magnetは、濃密なささつづを目指して制作したとか。まさに、その意図通りのステージになってましたね。何人のファンが死んだことか(笑
#ささつづWinter 現地で見ました。すごい楽しかった! pic.twitter.com/wWpJWc5SiX
— NAT(ナット) (@nat0468) 2022年12月11日
ささつづWinter、とても楽しくて、とても素敵なライブでした。また次の機会がありますように。