日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

東北地方太平洋沖地震の個人的活動記録

昨日の15時頃、川崎市内の職場で、強い地震に遭遇した。幸い、私自身には怪我もなく、家族も家も無事。地震津波の被害が大きい地域に比べたら被害はたいしたことないのですが、これだけ大規模な地震に遭遇したのは初めてでした。記録のために、昨日の行動を書き留めておく。

地震発生から職場を出るまで

気象庁の発表によれば、14時46分頃、震度5強の地震が神奈川県東部で観測された。その頃、私は職場のビルで仕事中だった。最初は小さい揺れだったが、だんだん強く、長時間続いたので、これはまずいと思い、机の下に避難。他の職場の人達も机の下に隠れ、建物や物が揺れる音、職場の人の声で騒然となった。職場のビルは免震構造で、私のいるフロアは9階。大きな揺れが比較的長く続いた。
揺れが収まると、職場の人達は手元の携帯などを使い、ネットやワンセグ、ラジオなどで情報を集め始める。会社のネットワークは停止しているようだった。どうやら関東は震度5前後の大地震らしいと知る。免震構造のビルなので、外に出るよりビル内の方が安全ということで、職場の人達と一緒にしばらくフロアにとどまる。しばらくすると、また強い余震がある。その後も余震が何度か続く。
実家の家族が心配になり、自分の無事と家族の安否確認を伝えるメールを家族の携帯に送る。携帯電話や家の固定電話には繋がらない。Twitterのアカウントにもメッセージを送ってみたが反応なし。しばらくし経ってから、手動でメール問い合わせをしたところ、家族の1人から無事とのメールが届く。
16時を過ぎた頃、職場の部長から、今日の業務はこれで終了するので、各自の判断で帰宅または職場待機して欲しいとの指示がある。私の家までは約20km、歩くと3時間以上かかるので、交通機関の復旧を待つか、徒歩で帰るか悩む。悩む間、実家の家族に何度か電話をかけてみるが、繋がらない。17時過ぎ頃、父親から安否を聞くメールが届く。とりあえず父親は無事のようで一安心。

職場から自宅へ帰るまで

列車は止まっているが、道路は生きていて、一部バスが動いているらしいという情報を得る。横浜駅まで出れば、バスに乗れる可能性もあると、横浜駅を経由して自宅へ帰る事にする。職場を出たのは17時45分頃。
XperiaGoogleマップNAVITIMEを使い、横浜駅までのルートを確認しながら歩き始めた。パケット通信が生きているのは心強かった。GoogleマップNAVITIMEが使えるのはもちろんのこと、TwitterでTLに流れる情報を確認したり、Webで情報収集できた。
歩く途中、停電している地域を通る。信号機も止まり、巡査が交通整理をしていた。Twitterに流れる情報によると、神奈川県内のあちこちで停電しているらしかった。東京電力のWebサイトで停電地域を確認したら、自宅周辺でも停電しているらしく、少し動揺する。職場はまで電気が来ていたので、職場で待機していく選択肢があったかもしれないと思ったが、このまま家に向かって帰る事にする。
国道一号まで出ると、大渋滞していた。車道は車で一杯でノロノロ運転。歩道を歩く人も多い。途中、1時間おきにバス停のベンチなどで休憩したり、営業していた食事処で夕食を食べながら、ひたすら歩いた。
横浜駅周辺に着いたのは21時頃。途中の休憩や夕食を取ったとは言え、ここまで3時間近く歩き続けて、疲労感が出てくる。しかし横浜駅周辺の道路も大渋滞で、バスが動いている気配がなかった。さらに頑張って歩き続けた。
家に帰る間、何度か家族に電話をかけるが繋がらない。送ったメールにも返信がない。携帯キャリアが提供する災害伝言板を見てみるが、そちらに伝言もない。実家の家族が住む地域が停電しているとの情報をネットで見たので、携帯のバッテリーが切れて、通話やメールができない可能性も考えられた。一度メールが届いているので、大事には至ってないだろうと思うが、それでも心配だった。
保土ヶ谷駅まで来ると、バス停にバス待ちの長い行列が出来ていた。どうやらバスは動いているらしく、ここまで来るまでにバスも見かけた。しかし、渋滞でほとんど動いていなかった。バスはあきらめ、家まで歩くことにする。結局、その後も私を追い越していくバスはなく、逆にバスを一台追い越した。やはりバスより歩いた方が速かったようだ。

帰宅

結局、職場から家まで約20km、5時間近く歩いて帰宅した。心配だった家の中は、本棚やCDラックから物がいくつか落ちている程度だった。電気も水も動いていた。もっと酷い被害を覚悟していただけに、ほっとした。
自宅の固定電話から再び実家に電話をかけてみる。携帯にはつながらなかったが、固定電話にはつながった。しかし誰も出ない。
TVやネットを見ると、東北地方を中心に地震津波の被害が大きい事を知る。関東はまだ被害が少ない方だった。
しばらくすると、家族の一人がTwitterのTLに現れた。さっそく話を聞いて見ると、それまで停電していて、携帯もつながらず、連絡が取れない状態だったらしい。家族も全員無事と聞き、一安心。

まとめ

幸い、自分にも家族にも被害はありませんでした。しかし、関東でも被害がもっと大きい大地震だった場合を考えると、反省点が2つほどある。
まずは、職場から家まで帰るかどうかの判断について。職場と自宅のどちらが安全か、帰宅ルートは安全か、もう少し考えて判断すべきであった。もし自宅が停電していた場合、職場にいた方が安全だったし、帰宅ルートを安全に通れるか、可能な限り情報確認もしておくべきだったと思う。
もう1つは、家族との連絡手段。災害時には携帯電話が当てにならない事を今回痛感した。メールは届く可能性があるけど、確実に届くとは限らない。災害用伝言板の使い方も、今回始めて知った。災害時の連絡手段は、あらかじめ家族と話し合っておくべきだと思った。
今回の地震は無事でしたが、また大地震が関東を襲うか分からない。今回の地震もまだ余震が続いているし、大規模な余震がまた来る可能性も否定できない。その時に備えて、災害時の行動を普段から備えておく事が大事だと思いました。