このうま2で回った地域は、東日本大震災の津波で被災した地域とも重なる。その状況を自分の目で見られたというのも、今回の遠征の収穫。
石巻 日和田山公園
チリ地震の時の大津波を記録した石碑があった。
この50年後、東日本大地震でこの地を再び大津波を襲うことになるわけだが、この石碑を見ていたとき、チリ地震の津波を経験したという男性の老人が話しかけてきた。
津波の時の事、流されていく家屋を眺めるしかなかった事、石巻は地震と共にある事、この周辺は元々海だった事、川沿いの堤防建設の話、東京はオリンピックに湧いてるけど石巻の事を忘れないで欲しい事など、色々語ってくれました。
自分は黙ってうなずきながら話を聞く事しかできなかったけれど、今後も忘れずに気に留め続ける事くらいはしていきたいと思った。
南三陸町
このうまツアーでは、ライブ開催地を結ぶツアーバスを運行した。ライブ出演者が乗るバスの前の席に、参加者用の座席を提供する形。
バス移動の途中、主催者の希望で南三陸町に立ち寄った。津波の被害が大きかった地域。
屋上まで津波が襲ったという防災対策庁舎。荒れ地の中に、この建物がぽつんと立っていた。
取り壊しが決まったため、これを見る機会は今後無くなるとのこと。ちょうどこの日は犠牲者の慰霊祭があり、参列者が並んでいた。
大船渡
このうま2の大船渡公演の会場となったLIVE HOUSE FREAKS。この建物も津波の被害を受けたようだ。屋上近くまで津波が来たと聞いた。
主催者の厚意で、建物の屋上に登らせてもらった。
何もない荒れ地が広がる。大震災前の景色を知らないので、新しく開拓されている地域のようにも思えるが、以前は建物が建ち並んでいたはず。
ガソリンスタンドの天井に書かれた、津波到達ライン。
近くの高台にある加茂神社付近からの眺め。帰宅してから、大船渡の津波の動画をYoutubeで見たが、この風景とのギャップに軽いショックを受けた。
まとめ
3年経過しても、まだ東日本大震災その爪痕が残っていることを、この目で見てきた。昨年の岩手・宮城旅行でも見てきたが、今回は被害の大きい地域だということもあり、より一層実感した。
残っている爪痕に対して、自分が直接できることは限られているが、それを気に留めておくこと、機会があれば東北をまた訪れることは、やっていきたいと思った。
被災地の状況を見る以外にも、旨いものを食べたり、観光したり、ライブを楽しんだり、充実した2日間でした。
色々撮った写真は、flickrにも上げました。
2013/11/2〜3 このうま2東北ツアー遠征(石巻・大船渡など) | Flickr