二十歳にもなれば、その人のすべてはもう顕れている。その自分の良いところを見つけるには、自分の直感を信じ(つまり自分を信じるということ)、自分が好きだと思える「正のエネルギー」が出る対象を大切にし、その対象を少しずつでも押し広げていく努力を徹底的にするべきだ。そういう行動の中から生まれる他者との出会いから、新しい経験を積んでいけば、自然に社会の中に出て行くことができる。「好きなこと」と「飯が食えそうなこと」の接点を探し続けろ。そのことに時間を使え。
ネット空間で特に顕著だが、日本人は人を褒めない。昨日もLingrイベントで言ったけど、もっと褒めろよ。心の中でいいなと思ったら口に出せ。誰だって、いくつになったって、褒められれば嬉しい。そういう小さなことの積み重ねで、世の中はつまらなくもなり楽しくもなる。「人を褒める」というのは「ある対象の良いところを探す能力」と密接に関係する。「ある対象の良いところを探す能力」というのは、人生を生きていくうえでとても大切なことだ。「ある対象の悪いところを探す能力」を持った人が、日本社会では幅を利かせすぎている。それで知らず知らずのうちに、影響を受けた若い人たちの思考回路がネガティブになる。自己評価が低くなる。「好きなことをして生きていける」なんて思っちゃいけないんだとか自己規制している。それがいけない。自己評価が低いのがいちばんいけない。
http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070317
なかなか熱いエントリ。でも、ここ最近自分が悩んでいた部分と共感する部分が多かった。
私の場合、「『ある対象の悪いところを探す能力』を持った人」というのが、「自分の悪いところを探す能力を持った自分」に相当する。もちろん「自分の悪いところ」に対する他人の目も気になるし。
なので「あれも勉強しなきゃ」「この欠点も直さなきゃ」と、自分を追い込む面もあるし、自己評価も低い。そこが悩みだったのだけど、本当にやりたい仕事をやることに時間をかける方が、意味のある結果を出せるし、精神的にも楽しいんじゃないかと思い始めていた。悩んで同じ場所にとどまっているよりは、頭や手を動かして何かしている方がよっぽど楽しいし、何か意味のあることができるんじゃないだろうか。
ちょうどそんな事を思っていたので、このエントリは私にとってタイミングが良かったし、自分の思いを後押ししてくれるメッセージになった。
「『好きなこと』と『飯が食えそうなこと』の接点」を見つけることが、実は一番難しい事のような気がするけど、それを目指して努力を続けたいものです。
あ、でも「自分の悪いところを探す能力を持った自分」を自分の中から完全に追い出す事は無理かな。頭の片隅にそんな自分がいるくらいが、多分ちょうど良いだろうし。