日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

ANGRA / BLIND GUARDIAN 渋谷C.C.Lemon公演

昨日行ってきたANGRABLIND GUARDIANの渋谷C.C.Lemon公演ですが、昨日は簡単に書いただけなので、あらためて感想でも書いておきます。
先に書いておくと、このようなツアーが企画された事に感謝。どっちも単独で来日ツアーできるほどの実力バンドが競演し、さらに両バンド合わせてチケット代8000円という、かなり特別でお得なライブ。両バンドの素晴らしいメロディックパワーメタルが堪能できておなか一杯でした。
さて、この両バンドの出演順は日によって変わり、この日の公演はANGRABLIND GUARDIANの順。というわけで、まずはANGRAから。
ステージの準備に手間どったのか、開演時間から少し(5分くらいかな?)遅れてANGRAのメンバーが登場。最初の曲は "Carry On" で会場は総立ち。途中で "Nova Era" に展開したあと、エドゥのMCをはさんで、最新アルバムから "The Voice Commanding You" と続いた。
ここで白状してしまうと、私は今まであまりANGRAのすごさを分かっていなかった。もちろん、良いアルバムを続けて出している、という認識はあるけど、多分ANGRAが単独で来日ツアーしていても、私は行かなかったかもしれない。そんな認識を持っていたせいか、演奏自体は楽しんでいたけれど、ちょっと冷めた目で演奏を見ていたのは否定しない。
でも、そんな私の認識を改めざるをえなくなったのは、確か"Wings Of Reality"あたりからの中盤以降の演奏。特に、フェリッペのアコースティック風の音色のベースに乗せて、エドゥのメロディアスなボーカルで静かに始まり、ドラマティックに展開する"Rebirth"に感動してしまった。すっかりバンドの演奏に引きこまれた。
特に、キコとラファエルのギター、フェリッペのベースが素晴らしいと感じた。ギター2人のテクニカルなギターソロももちろんだけど、フェリッペのベースも随所で良いリズム感を出していた。最新アルバムを聴いたときはそれほど良いとは思ってなかった "Ego Painted Grey" も、ライブで聴くと全然違って聞こえる。グルーブ感というか、一つ一つの音の重みというか、なんか音の持つパワーが違って、素晴らしい演奏になっていた。
"The Course Of Nature" から "Spread Your Fire" というラストの畳み掛けも素晴らしかった。ステージ上を去っていくバンドを見ながら「え、これで終わり?もっと聴きたい」と本気で思った。次にBLIND GUARDIANの演奏があるからだろうけど、残念なことにアンコールもなかったし。
そんなわけで、名プレイヤー揃いのバンドによる素晴らしい演奏で、私の中でANGRAの株が一気に上がりました。未聴の「HOLY LAND」はもちろんだけど、ライブ盤も聴いてみようかな、と思った。


次のBLIND GUARDIANのステージまで時間があるので、ホールの外に出て、頭を少し冷やす。ちょうど窓の外を見るときれいな満月が見えたので、「気持ちが高ぶっているのは、今日が満月からかな」とか馬鹿な事を思いつつ、飲み物を飲んで落ち着いてきたので、また席に戻る。グッズコーナーで買ったパンフレットを読んだりして時間を過ごしていると、ホールの照明が落ちて、ついにBLIND GUARDIANのステージが始まった。

会場に流れ始めた音は "War of Wrath" で、ライブ盤「ライヴ!」と一緒。ならば、オープンニング曲は期待通り "Into the Storm"!
なんというか、今回のセットリストはベストアルバム的というか、結構お約束ものが多かったですね。私は曲の順番を覚えるのが苦手なので、順不同で本編の曲目を書くと "Into the Storm", "Welcome to Dying", "Fly", "Nightfall", "The Script for my Requiem", "Valhalla", "Born in a Mourning Hall", "Time Stands Still", "And Then There Was Silence" といったところ(抜けや誤りがあったらごめんなさい)。最新アルバムからの曲は "Fly" だけでした。
演奏時間も80分と限られているので、多分やらないだろうなと思っていた14分超の大作"And Then There Was Silence"をやってくれたのにはびっくり。この曲は本編のラストで、ハンズィのボーカルが辛そうに見えたのがちょっと気になったけど、演奏はばっちりでした。
ライブ盤「ライヴ!」と一緒の展開(おそらく何度も繰り返されてきたお約束)も嬉しい。ハンズィが「Welcome to ?」と聞けば会場は「Dying!」と答え、"Welcome to Dying"が始まるところとか、"Valhalla"でドラムだけの演奏になって「Valhalla Deliverance〜♪」とコーラスを繰り返すところとかね。もちろん他の曲でも、他の観客と一緒にコーラスを歌って、バンドの演奏と一体になるのが楽しい。これこそブラガのライブの醍醐味ですよ。ブラガのライブに行く人は、ライブ盤でちゃんと予習して行きましょう(笑)
アンコールは "Imaginations from the other Side", "The Bard's Song", "Mirror Mirror" の3曲。"The Bard's Song"は、やって欲しかったので嬉しかった。一緒に歌えて満足です。


そんなわけで、ANGRABLIND GUARDIAN の競演によるライブは素晴らしかったです。それぞれ80分という持ち時間でしたが、それぞれのバンドの魅力を楽しめたライブでした。さすがに、この手の激しいメタルで長時間腕を振り、首を振り続けるのは結構疲れましたけどね(苦笑)。
ちょっと残念だったのは、ANGRABLIND GUARDIANが一緒に演奏するようなスペシャルがなかった事かな。METALLION 27のインタビューでは、ハンズィがANGRAのアルバムでボーカルに参加した "Winds Of Destination" を一緒にやっても良いみたいな話があったのだけどね。もしかしたら、最終日あたりでやるのかも。

ライブとは別の話ですが、ライブ後にちょっとした事件がありました。この日記によくコメントを書いて下さっている近未来さんからメールを頂いて、ライブ後に直接近未来さんとお会いしました。終電があったので1時間半くらいでしたが、近くの飲み屋で話をしました。ネット上の知り合いと直接会うのは初めてだったので、なんだか緊張してしまい、自分で自分の言動がちょっとぎこちないなと感じつつ(苦笑)、メタル談義やライブ談義がたくさんできて嬉しかったです。あちこちのライブ会場に足を延ばしている近未来さんはすごいなぁ、と思いました。あと、近未来さんオススメのTRIVIUMBULLET FOR MY VALENTINEを今度チェックしてみますね。