始めると言ってから間があいてしまったが、今回の「アーティストAからZ」はBということで、ドイツのバンドBLIND GURDIANの名盤「Nightfall In Middle-Earth」から、キラーチューンのこの曲。疾走感のあるリズムに、ヨーロッパ民謡を思わせるギターフレーズ、力強いクワイア、静と動の対比が素晴らしい劇的な展開と、BLIND GURDIANの魅力が詰まった曲です。BLIND GUARDIANの代表曲を聞かれたら、私は迷いなくこの曲を挙げます。
BLIND GURDIANはドイツのメタル・バンドなので、HELLOWEENに代表されるようなジャーマン・メタルと思いきや、聴いた印象は全然違うんですよね。骨太なリズムはまさにジャーマン・メタルのそれですが、ヨーロッパ民謡を取り入れた独特の雰囲気、もはやある種のオーケストラかオペラと思えるほどいくつもの音や声を重ねて作られる分厚いサウンドは、BLIND GURDIANにしか作れない世界を作りあげてます。
