初音ミクシンフォニー2025横浜公演を見てきました。
ヒトリエとのコラボが最高でした。ヒトリエのバンド演奏とオーケストラの共演、ミクさんとシノダさんのツインボーカル、合唱団付き、演奏されるのはもちろんwowakaさんの曲。オーケストラコンサートなのに、腕を振り上げたり、シンガロングしたくなりました。
全体を通じて、音声合成と人間の歌声の共演が印象に残った公演でした。児童合唱団のコーラスに乗せてのミクさんたちの歌唱はもちろん、児童合唱団のソプラノ1名とクリプトン6名の歌唱、ヒトリエのシノダさんとミクさんのツインボーカルも、アレンジ含めて素晴らしかった。
以下、曲単位での感想になります。12月の神戸公演へ行く方でネタバレを避けたい人は、この先へ進まないように。
12月まで黙っているのは無理なので、忘れないうちにここに感想を書き殴っておきます。
前半パート
1曲目は、ピアプロキャラ6名全員歌唱の「blessing」から。これに児童合唱団が加わって、音声合成と人間の歌声、そしてオーケストラという音の響きが素敵。照明の色が、歌唱してるキャラに合わせた色になってるのも良かった。
「愛して愛して愛して」は、狂気を帯びた曲だけど、オーケストラアレンジで上品な狂気という音になる感じ。
「ACUTE」「ReAct」を続けての演奏はドラマチックで良かった。
「番凩」「右肩の蝶」とデュエット楽曲が続いて、前半最後の曲は、なんと「Dear」。ピアプロキャラ6名全員歌唱に児童合唱団のソプラノソロ1名が加わって、7名で歌唱する特別なアレンジ。歌パートの振り分けも作り込まれており、スクリーンには歌っているキャラと人が7分割で映る演出も。この演奏は素敵だった。
前半パートは、1曲を除けば全曲がデュエットや3名以上の複数人歌唱という面白い演目。
後半パート(ヒトリエ出演パート)
そして後半は、ゲストのヒトリエのバンド演奏がオーケストラに加わり、wowakaさんの楽曲を演奏するという特別なパートから始まる。このパートが今回一番の見どころだった。
裏表ラバーズ、ローリンガール、アンハッピーリフレイン、WEDHと、ロック色の強い曲を、ヒトリエのバンドとオーケストラが、分厚い音と強いビートで演奏する。オーケストラコンサートなのに、ロックバンドのライブに来ているような感覚で、腕を振り上げて、シンガロングしたい衝動に何度襲われたか。
シノダさんのMCを挟んで、ヒトリエパートの最後は「アンノウン・マザーグース」。wowakaさんが残した最後のボカロ曲で、ヒトリエでも演奏され、多くの人に愛され、コーチェラを始め世界中のあちこちで初音ミクが歌った、特別な歌。そんな歌が、オーケストラとバンドで演奏されるのが感慨深い。
キュートに淡々と歌うミクさんの歌声と、感情を吐き出すように歌うシノダさんの歌声、それに重なる児童合唱団のコーラスで、歌声が響く。ギターとベースとドラムのノイジーでアタックの強いバンドサウンド、それに重なる重厚なオーケストラの音色。すごい音の迫力だった。
ライブではシンガロングする「オーオーオー」のパートでは、シノダさんが観客にコーラスを要求する素振りを見せた。オーケストラコンサートでシンガロングするのを私は躊躇してしまい、腕を上げるくらいしかできなかったけど、一部の観客はシンガロングしたみたい。
曲の終わりが、バンドのアウトロのあとに、オーケストラのアウトロが続いて終わる形だったのも良かった。両方のアウトロが楽しめてお得感があった。
曲が終わったあと、スクリーンにヒトリエちゃん(女の子のシルエット)のアイコンが映る。wowakaさんのXアカウントのアイコンもこれ。なんだかwowakaさんが最後に現れた気がして、ちょっと感傷的になった。
自分の中の余韻もさめやらぬなか、本編最後の「Hand in Hand」が演奏されていた。後半が始まってから30分も経っていなかった。その分、アンコールは長かった。
アンコール
アンコール1曲目は「メズマライザー」。テトさんが歌う曲だけど、ミクさんとのデュエット曲だからミクシンフォニーでも演奏するよねと思ってたら、続いての曲は「オーバーライド」。テト曲を演奏するとは驚いた。(なおテトさんの歌唱は無し)
そして、初音ミクシンフォニー10周年を、曲のメドレーで振り返るコーナーが始まる。最初は「ぽっぴっぽー」から。指揮者の栗田さんが観客に手拍子を要求したり、止めるよう支持したり。これ、初回の初音ミクシンフォニーのアンコールで見た光景だ。その後のメドレーの合間に、ぽっぴっぽーのモチーフが流れたりもした。
スクリーンには当時の映像やビジュアルも流れ、当時を思い出して懐かしい気持ちに。そういえば、アンコールでテト曲が演奏されたけど、重音テト10周年でミクシンフォニーにテトさんが出演して、テト曲が演奏されたこともありました。
そしてアンコール最後の曲は「締メルト」ならぬ「メルト」でした。「メルト砲」ことテープ砲もありました。テープは頭上に落ちてきたのを1本取れました。
そして終演。観客総立ちでスタンディングオベーションでした。ヒトリエの3人もカーテンコールに呼ばれました。終演後、観客から三本締めも始まりました。
全体の感想
10周年の集大成となる素晴らしい公演でした。それだけでなく、新しい挑戦もあったのが良かったです。
これまでも、ギター奏者やマリンバ奏者などをゲストに迎えた事はありましたが、ギター・ベース・ドラムのバンドをゲストに迎えたのは今回が初めて。ヒトリエの演奏とwowakaさんの楽曲で、素晴らしいコラボになりました。
また、児童合唱団の歌手がソロで歌ってミクさんとデュエットする事はありましたが、今回の「Dear」では、児童合唱団ソプラノソロ1名とピアプロキャラ6名との共演という、今までに無いアレンジもありました。
どちらも素晴らしい演奏となり、新しい挑戦は成功したように私は感じました。
これからも初音ミクシンフォニーが進化を続けていく事を期待したいと思います。
セットリスト
- Blessing
- 愛して愛して愛して
- ACUTE〜ReAct
- 右肩の蝶
- 番凩
- Dear
- 裏表ラバーズ〜ローリンガール〜アンハッピーリフレイン〜ワールズエンド・ダンスホール
- アンノウン・マザーグース
- Hand in Hand
(encore)
- メズマライザー
- オーバーライド
- 初音ミクシンフォニー10th 楽曲メドレー
- プレイオン
- メルト
※記憶を頼りに記載しています。もし誤りがあればコメント等で教えて下さい
