日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

電気通信大学の学祭でファンメイドの初音ミクライブ MIKUEC を見てきた

Mikuec
電気通信大学の学祭で、サークル「バーチャルライブ研究会」がファンメイドの初音ミクライブをやると聞いて、行ってきました。

このサークルがライブをやるのは、昨年の11月に引き続き2回目なのですが、昨年は東京ジョイポリスで行われたDAIBA de DIVA スーパーライブ と同じ日で行けなかったのでした。

開演まで

調布駅から電通大のキャンバスに入って、ライブ会場となる講堂の前には、開場30分前から並んでいる長い入場列。

設営トラブルがあったのか、開場が30分遅れ、講堂に入る。大学の講堂なので座席が並ぶ中、私はステージに向かって右側の比較的前の方のエリアに座った。750人入るという講堂は、開演時間にはほぼ満員になった。

ライブ開演

オープニングはボカロ名曲のミックスメドレー。ミクさんは登場せず、CG映像で「JBF」「モノクロライアー」「Weekender Girl」「ヒビカセ」が流れる。そしてミクさんが登場して、1曲目はMIKUECのオリジナルテーマソング「Orbital」。登場した時、講堂内に歓声が響く。
ステージは、横に広いポリッドスクリーンにプロジェクター1台でミクさんを投影して、スピーカーから音源を流すスタイル。ミクさんの映像は、MMDで制作しており、モデルはどっと式ミクさん。
照明演出も派手で、ムービングライトが床に3つか4つ、天井から2つほど吊るしてた。前方に向かったライトに、ポリッドスクリーン背後の壁を照らすライトもあった。背後の壁に光を当てると、ミクさんの背後に奥行きが出て良い。ただ、ちょっとライトが強過ぎてミクさんが薄くなる場面もあった。
ミクさんのモーションは、ほとんどの曲は公開されているものを使っていたようですが、Orbitalはオリジナル曲なので自作でした。観客の方に向かってミクさんが腕を振って、ペンライトを振るのを煽って、観客も反応したり。オリジナルのモーションが作れると、こういう演出もできて良い。

2曲目は「Tell Your World」。有名曲だからか、後ろから感嘆の声のような「おー」というどよめきが聞こえた。観客は前方のガチ勢を除けば、ライブには行ったことないとか、ボカロ曲は有名曲しか知らない人も多かったのではないだろうか。配られたサイリウムをぎこちなく振っている人も見かけた。

3曲目は「アンノウンマザーグース」。ライブ定番曲が中心なのかなと思ってたので、これはちょっと意外な選曲(今年のマジミラでやったけど)。「オーオーオー」のコールが講堂内に響く。マジミラの広い会場とは違うコールの響きが新鮮だった。

4曲目は「ぽっぴっぽー」。2番以降が英語バージョンのものでした。
5曲目は「えれくとりっく・えんじぇぅ」だが、なんとギガPの鏡音アレンジカバー。これにはテンション上がった。オープニングの音にまさかと思ったら、リンちゃんが登場してそのまさかだった。このカバー好きなのよね。こういうアレンジカバーは公式ライブでは無いので嬉しかった。

そのあとは「脱法ロック」に「ルカルカナイトフィーバー」と、ライブ向けの激しい曲が続き、コールとペンライトの応酬が続く。この辺りで自分はかなり汗をかき始めていました。

8曲目「ロミオとシンデレラ」で、ミクさんは赤いドレスのTYPE 2020 IIと呼ばれる衣装で歌う。この曲にこのドレスはよく似合う。スカートの後ろがボリュームあるので、ミクさんが回転するとバサッとすごい勢いで回る。確か、この曲が初めてミクさんが衣装替えをした曲なので、衣装が印象に残りました。

9曲目の前に、MCでミクさんがゲストを呼ぶと言う。ミクさんから「IAちゃんです」と紹介。IAちゃんは軽く挨拶をしたあと、歌い始めたのは「アスノヨゾラ哨戒班」。これぞ非公式のファンメイドライブならではのサプライズ・ゲスト。そしてIAファンでもある私は、お気に入り曲が歌われる嬉しさもあり、ピンクに変えたペンライトを両手でぶんぶん振ってた。

次の曲の前に、ミクさんがMCで「次が最後の曲です」と言う。MIKUECのミクさんはよくしゃべる。「アンコールしてくれると嬉しいな」と、さりげなく要求するミクさん。そしてスターヴォイス衣装で「ワールドイズマイン」を歌い始める。観客の皆さんのコールの盛り上がりも最高潮。 「その1」コールも、「お姫さま」コールも、「とろけるプリン」コールも、完璧であった。

アンコール

最後の曲のあと、観客はミクコールでアンコール。再び登場したミクさんのアンコール1曲目は「アイドルを咲かせ」。これは公式でもやったこと無い曲。最後のクレジットによると、モーションはMIKUEC自作。最後のセリフ「また会おうね サンキュ〜!」と締めの挨拶っぽかったけど、次の「39」が本当の最後の曲でした。

最後の「39」の後、曲名やモデルやモーションなどのクレジット映像が流れる。ここで、モデルの名前や、モーションが公開されてるのを使ったのか、自作なのかが確認できた。
クレジット映像も終わり、観客の拍手も止んで、場内アナウンスが一区切りついたところで、観客席から三本締めが始まる。

以上で、MIKUECは終演。

全体の感想


セットリストは、ミク曲だけ見ると、「Tell Your World」「ロミオとシンデレラ」「ワールドイズマイン」「39」と、公式ライブでも定番の曲が中心。新鮮味は「Orbital」と「アイドルを咲かせ」くらい。そこが少し物足りなく感じたけど、ミクライブ初心者の観客も多いだろう事も考えると、定番曲中心でも良いのかも。
私としては、「えれくとりっく・えんじぇぅ」の鏡音カバーとゲストIAの「アスノヨゾラ哨戒班」が聴けたので、それだけで十分に満足した。

改善が必要そうな点は多少あるものの、このレベルに達しているファンメイドミクライブはなかなか無いし、私には大変楽しいライブでした。来年以降の開催も期待です。