日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

東京150年祭の初音ミクのプロジェクションマッピングを見てきた

10月26日〜28日に浜離宮恩賜庭園にて開催された東京150年祭で、ウォータースクリーンに初音ミクを投影するプロジェクションマッピングをやると聞いて、行ってきました。
東京150年祭 | Old meets New 東京150年 | Tokyo150

東京タワーと高層ビルを背景に、浜離宮の日本庭園の池の上で、大きく降臨した初音ミクが、150年歌い継がれた名曲を歌う光景が見られました。39曲を約18分で歌うメドレー。名曲の数々に懐かしさや楽しさを感じたり、初音ミクの衣装や動きが綺麗だったり可愛かったり、そして初音ミクの歌声が素敵だったりと、見どころ聞きどころの多い、楽しいステージでした。

600円のカッパバッジで入園できれば、何度も見られたので、3日間で何度も見ました。事前に整理券を配布して入場する形式でしたが、整理券が無くても後方のエリアに入場待ちすれば見られたので、3日間で合計12回上映のうち、自分は8回は見ました。前方や後方、いくつかの場所と観賞スタイルで楽しむことができました。

後方エリアからの観賞

整理券無しでも入場列に並べば入れる、最後方のエリア。私はここで6回見ました。
多くの観客は前の方に詰めるので、後ろのPAなどの機材が並ぶテント前あたりは、空間に余裕があった。ミクさんは大きく投影されるので、腰より下は観客の頭で見えないけど、立ち位置を変えれば顔や上半身は見えた。そして、曲や歌声は全く問題なく聞こえた。私は後ろの回りに人が少ない場所でじっくり聞き入ったり、曲に合わせて体を揺らしながら楽しんでいました。

楽曲は、東京を題材にした流行歌を中心に39曲、ジャズピアニスト佐藤允彦さん音楽監督によるアレンジ、メドレー形式で18分の公演。明治の頃から、大正、昭和、平成まで150年を振り返るものになっていました。

カメラで動画や写真も撮ることは禁止されていなかったので、撮影している人も結構いました。自分は聞いて楽しむ方に専念しましたが、一部の曲では動画や写真も撮ったので、それもいくつか貼り付けてみます。

最初の方で歌われた「東京節」という曲。大正時代に流行した歌だとか。ミクさんは、こういうコミカルな曲を歌って振り付けを付けると、すごくかわいいと思う。

戦後復興期の流行歌「リンゴの唄」や「銀座カンカン娘」あたりから、自分がテレビの懐メロ特集とかで聞いたことがある曲が多くなった。もしかしたらリアルタイムで聞いた世代も会場にいたかもしれない。

そして「上を向いて歩こう」「コーヒールンバ」「こんにちは赤ちゃん」「鉄腕アトム」と、リアルタイムではないけどテレビで聞いたことのある懐かしい曲が続く。
それにしても、東京タワーやビル群を背景に、大きく投映された初音ミクが、懐メロを歌う光景って、なんだかすごいなと思う。

最後の方で歌われた「TECHNOPOLIS」(HMO!)「ダンシングヒーロー」「ムーンライト伝説」(アニメ・セーラームーンの主題歌)「Can You Celebrate?」は、ほぼリアルタイムで聞いた懐かしい曲でした。

そして最後は、初音ミク本人が歌った曲でもある「千本桜」で締め。

最後のミクさんの挨拶「初音ミクでした。バイバーイ♪」は、こんな大きな舞台にしてはフランクで、それもまたミクさんらしいなと思ったり。

JPOPや歌謡曲などの人間が歌う曲をボカロでカバーする動画は、動画投稿サイトなどでも楽しむ事があるのですが、それを初音ミクが歌って踊る映像と共に屋外で聞けるのは楽しかった。初音ミクの歌声も、品質の高い調声で合成っぽさも少なく、素敵でした。自分にとってはミクさんの歌声の良さ再発見みたいな側面もありました。会場に来ていた知り合いのミクファンと、ボカロPはミクさんを高い音域で歌わせがちがけど、人間が歌う名曲カバーだと、もう少し低い音域のミクさんの美味しい歌声も楽しめるよね、みたいな会話をしていた。

前方エリアからの観賞

最終日の10/28(日)は、整理券待ちの行列に早めに並んで、2回目の整理券を確保。最前列近くから見られた。後方からと違って、近くでミクさんの投影を見ると印象が変わる。池の上に、膝より上だけが見えるミクさんが浮かび上がって、まるで池の女神か何かのようだった。

ペンライトを振りながら鑑賞

最終日の10/28(日)の4回目は、最後の公演となる千秋楽。観覧エリアの後方に、気合いの入ったミクファン達がペンライトを持って集まった。後方に集まったのは、前の方で見ている一般の観客への配慮ですね。
そしてミクさんの歌が始まると、ペンライトを振ったり、ひそひそ声でコールしたり。自重しなさい(笑)。かく言う自分も、一緒にペンライト振って楽しかったけど(苦笑

ミクさんが歌うからと言って、昔の歌謡曲でペンライト振るのどうなんだ?と思ったりもしたけど、テンポ早めのノリの良い曲はペンライトを振るの楽しかった。「東京節」とか「リンゴの唄」とか「三百六十五歩のマーチ」とか「コーヒールンバ」とか。
EDM系の「ダンシングヒーロー」や、アニソン系の「ムーンライト伝説」は、当然ペンライト振りやすい曲でしたね。

感想

東京タワーと高層ビルを背景に、日本庭園の池の上で、大きく降臨したミクさんが、150年歌い継がれた名曲を歌う。アレンジされてメドレーになった楽曲も、ミクさんの衣装や動きも、そしてミクさんの歌声も、どれも素敵な楽しいステージでした。
入園料以外は無料なので、自分は3日間で何度も見ました。じっくり聞くのも、前の方でじっくり見るのも、最後に後ろでペンライト振るのも、色んな楽しみ方ができて良かった。

また音響も素晴らしかった。屋外で音を出しているのに、観覧エリアの後方でもしっかり演奏や歌声が聞こえた。円筒形の全方位スピーカーと思われるスピーカーが前の方に設置されていた。音的にはモノラルだが、どの位置に立っていても同じように聞こえるのが素晴らしかった。

客層は、若い人から家族連れ、年配の方まで、老若男女で幅広かった。いかにもミクファンという格好の人も見えるけど、むしろそういう人が珍しかった。

プロジェクションマッピングのミクさんは、マジカルミライのライブのように人気のボカロ曲を歌う歌手と言うより、時代を越えて多くの人達に愛された名曲の数々を歌う歌手初音ミクでした。そんなミクさんが、老若男女多くの人達の前で歌っていた。それもなんだか嬉しかった、ミクさんのステージでした。