以上、マジカルミライ2015の日本武道館公演とサイエンスホールイベントの感想でした。
初音ミク8周年で、ついに日本武道館でのライブまで実現してしまったわけですが、マジカルミライというイベントにとっては、今回が1つのマイルストーンかなと思いました。頂上に到達してしまったのではなく、まだ先がある事を期待したいです。
Twitterでは、ファンの人達が、次はドーム公演だとか、日本全国ツアーだとか、色んな夢を語っていますが、自分としては、次は「初音ミク」の名前を冠した音楽フェスティバルを目指して欲しいと思っています。
一般の音楽フェスティバルは、いくつかのステージで、いくつかのミュージシャンやバンドが次々と演奏するイベントですが、それと同じような事を、初音ミクを取り巻く音楽でやって欲しい。
今の初音ミク・ボカロを取り巻く楽曲は、1つのバンドの生演奏でカバーできる範囲を超えた、多種多様なジャンル・スタイルに広がっていると思っています。なので、今回の武道館公演のような、1つの大きなホールを使って生バンド演奏して、初音ミクのキャラクターを投影するライブコンサートだけでは、初音ミクを取り巻く楽曲はカバーしきれない。
今回のマジカルミライではサイエンスホールで、4つのステージがあり、踊ってみた、歌ってみた、DJ、ジャズをカバーしていました。これを発展させて、音楽フェスの形にできないかと思っています。
初音ミクを取り巻く楽曲を使って、踊ってみた、歌ってみた、演奏してみた、DJなどのステージを行なう。演奏のスタイルも、ロックやジャズ、フュージョン、アコースティック、クラシックなど多岐に渡らせる。出演者も、プロを呼んでも良いし、ニコ動などで活動しているアマチュアでも良いし、ボカロP自身を呼んでも良い。そして、メインステージの大トリは、初音ミクが登場するライブコンサート。
このような音楽フェスを実現するには、運営や資金繰りが大変そうですが、マジカルミライが『「初音ミク」を取り巻く創作文化の“今”を発信するイベント』であるならば、創作文化をカバーする範囲を広げるには、こういう方向が良いのではないかと考えています。
と、最後に大きな妄想を語ってしまいましたが、今回のマジカルミライに来た大勢の人達やその盛り上がりを見ると、まだまだマジカルミライというイベントはやれるんじゃないかと思いました。
私が初音ミク・ボカロで好きな事の1つが、それを取り巻く人達の熱量と、その多様性。音楽が好きな人、キャラクターが好きな人、何か表現するのが好きな人、ファン達の繋がりが好きな人など、多様な人達が初音ミク・ボカロの周りにたくさん集まっている。それを実感したマジカルミライでもありました。