日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

LOUD PARK 2011へ行ってきた

今年もメタルフェスLOUD PARKに行ってきました。
LOUD PARK 11 :: OFFICIAL SITE
例年は2日間の開催なのだけど、残念ながら今年は1日のみでした。でもその分、密度の濃いフェスでした。
以下、感想など。

入場


朝から雨風が強く、会場のさいたまスーパーアリーナに着く直前まで、嵐のような天気でした。
幸い、私が最寄り駅のさいたま新都心に着いた頃には、雨が上がってくれました。

ANIMETAL USA

アニソンをメタル演奏するために名プレイヤーを集めたANIMETAL USA、色々とすごかった。ある意味、伝説のステージになったかもしれない。
ステージ前方にいたのだけど、オープニングアクトとは思えないほど盛り上がっていた。宇宙戦艦ヤマトモッシュピットまでできて、マジか?!と思った。
事前にCDは聴いていて、本家ANIMETALに比べると熱さやバカっぽさが足りないなあ、と物足りなく思っていたけど、演奏能力もスター性もあるメンバーなので、ライブはCD以上に楽しめた。
マジンガーZの演奏で、Z繋がりで、ももいろクローバーZが登場。これには驚いたというか、あっけにとられた。私は、そういうアイドルグループがいるのを知っていたので、ボーカルのマイク・ヴェッセーラがグループ名を紹介して、何が起こったのかすぐに理解できたけど、大半の観客はそうではなかったみたい。観客の戸惑いが手に取るようにわかった。あの女の子達はいったい誰?という感じだったし、ステージ終了後にそういう会話も聞こえた。
と、色んな意味で伝説のステージを目撃してしまったのかもしれない。

STRYPER

STRYPERの衣装は黄色と黒のストライプで、工事現場とかのトラテープみたいだった。サウンドLAメタルの系統みたいだったが、良質なメロディックメタルを楽しませてもらった。歌メロもコーラスワークも良かったし、スピード感のあるギターも良かった。
かなり昔から活動しているバンドのようで、日本に来たのは20年ぶりとかMCで言っていた。

AMARANTHE

LOUD PARK直前にCDを聴いて、3名のボーカルによる美しいコーラスワークとメロデスの融合がユニークで、楽しみにしていたバンドの1つ。
サウンドメロデス寄りなこともあり、近くでモッシュが発生して、あやうく巻き込まれそうになった。激しいサウンドと観客の熱気で汗だくになって、楽しかった。
マイクのボリュームがバランス悪いのか、時々クリーンボーカルが聞こえなくなるのが残念だった。

KROKUS

昼食のために途中までしか聴いてなかったけど、古き良き骨太ロックだった。
あとからTwitterで知ったのだけど、昨年亡くなったGOTTHARDのボーカル、スティーブ・リーに曲を捧げるために、GOTTHARDがカバーしている「The Mighty Quinn」を演奏したらしい。GOTTHARDファンとして、これは聴いておきたかった。

UNITED

ハードコアやスラッシュをベースとした強烈なギターとドラムが圧巻だった。今年のLOUD PARKで一番狂暴な音を出していたんじゃないだろうか。大きなサークルピットもできていた。

UNISONIC

HELLOWEENマイケル・キスクが参加しているバンド。最近、カイ・ハンセンも加入したと知って、楽しみにしていたバンドの1つ。
最初、顔が丸くて頭も丸いボーカルが出てきたとき、誰だこの人?と思ってしまったのだけど、声は間違いなくマイケル・キスクでした。
圧巻は最後の2曲、HELLOWEENの曲の演奏。マイケル・キスクが歌い、カイ・ハンセンがギターを弾く"future world"と"I want out" が聞けた。これはすごく嬉しかった。私がHELLOWEENを知ったのは、ボーカルがアンディ・デリスになってからで、Keepersの頃のメンバーの演奏が生で聴けるとは、本当に思いも寄らなかった。観客も大盛り上がりだった。
マイケル・キスクの声は衰えていないようだったし、これからのUNISONICの活動にも期待したいところ。

TRIVIUM

TRIVIUMの曲をちゃんと聴いたのは、これが初めてだったと思うが、かなり良いステージだった。激しいハードコアやスラッシュがベースみたいだけど、キャッチーなメロディもあって、曲も良かった。
今度CDもチェックしようかと思う。

ARCH ENEMY

個人的に、今年のLOUD PARKのベストアクトはARCH ENEMYだと思った。演奏も、曲も、バンドと観客の一体感も、どれも素晴らしかった。
なぜか分からないけど、演奏を聞いているうちに目頭が熱くなっていた。ステージ終了後も言葉がなかった。

WHITE SNAKE

デヴィッド・カヴァデールの美声を堪能。個人的には、ドラマーのトミー・アルドリッチによる曲芸じみたドラムソロも面白かった。拳や箸、包丁でドラム叩いたり、ドラム叩いた勢いで上に放り投げたスティックをキャッチしたり。上に放り投げるスティックをキャッチするのは、ドラムソロ以外の演奏中にもちょくちょくやっていて、成功したり失敗したりで、気になってしょうがなかった。

Limp Bizkit

ラウドロック+ラップという感じのミクスチャーロック。個人的には、ラップのノリはよく分からない人なので、盛り上がっている観客をなんとなく眺めていました。
ボーカルが観客のいるエリアに入っていったり、観客をステージに上げたりと、けっこうカオスなステージになっていた。

まとめ

今年のLOUD PARKは1日のみの開催でしたが、その分、密度は濃かった印象です。今年はLOUD PARKに行くかどうか迷ったのですが、行って本当に良かった。ANIMETAL USAとUNISONIC、ARCH ENEMYのステージで、十分チケット代の元は取れたと思っています。
LOUD PARKには毎年参加しているのですが、来るたびに、やはり自分はメタルという音楽が好きなんだなあ、と再確認しています。例え知らないバンドでも、演奏が良ければ楽しめるし、それがきっかけでCDをチェックしようかと思えるバンドに出会うこともある。そして、メタルが好きな人達がたくさん集まるのが嬉しく、楽しい。
今年は1日のみに縮小されて、LOUD PARKの今後が心配なのですが、ぜひとも来年も開催して欲しいところです。こういうフェスがないと、シーンも盛り上がらないでしょうし、メタルファンが新しいバンドを知る機会も少なくなってしまう。
少なくとも今年よりは規模を縮小せず、できれば今までの2日間開催に戻して、LOUD PARK 2012が開催されることを願っています。