1日目に引き続き、VOCALOID曲を演奏するライブイベント、通称「ドキ生」の最終回となるドキ生2ADYSの最終日に参加してきました。
会場は、昨日に引き続き新宿BLAZE。会場に入ると、今日は初音ミクだけでなく、歌愛ユキからも花が贈られていました。
物販で、お目当てのNO LEAF CLOVERの新譜「NOW/HERE」を購入し、ホールに入る。
DJ: baker, 八王子P VJ:三重の人
ホールに入ると、昨日に引き続き、このお三方がDJとVJを担当。
前説
開演前に、恒例の主催陣3人組、アカサコフさん、いぶし銀次さん、ハバネロ炒飯さんによる前説。
ほとんどアドリブのトークらしく、注意事項の紙は使い回しらしい。なぜか「風邪には注意しましょう」という冬向けの注意事項があることがネタになったり。
あらいやかしこ
梨本ういさん率いる3ピースバンド。熱く野性的なロックを聞かせてくれた。途中、先日買ったばかりのギターの音が出なくなるというトラブルはあったが、代わりのギターでステージ続行。観客は今日の最後まで体力が持つのか不安になるほど、最初から最後まで熱いロックで盛り上がった。
セットリスト
- わるつ
- あぁあぁあぁああぁあぁああぁ
- 僕はまだ本気出してないだけ
- ペテン師が笑う頃に
- なれのはて
- 死にたがり
NO LEAF CLOVER
KEIさん率いるバンド。個人的には、今日はこのバンドを見に来たと言って良いくらい、このバンドやKEIさんの曲がお気に入り。
バンドと観客の一体感が素晴らしく、本当に楽しかった。それが自分の好きな曲なら、なおさら楽しい。
名曲「エコー」に始まり、歌詞の「ここにいる君だ」が観客を歌っているように聞こえる「HERE」が続く。KEIさんがVOCALOIDを始めたきっかけになったというbaker氏の「サウンド」のサプライズ演奏も。その後は「ピエロ」「ユートピア」「RPG」とライブの定番曲・人気曲が続いて、ステージ終了。本当に良い時間を過ごせた。
途中のMCで、KEIさんが観客に楽しいかと聞いて、「演奏している俺達はもっと楽しいんだぜ」と言っていた。ステージ上で楽しんで演奏している様子が伝わってきて、こっちも嬉しかったのが印象に残っている。
藤山晃太郎
ステージ入れ替えの間に、特別ゲストの藤山晃太郎さんによる江戸古典奇術「手妻」の披露があった。この人は、VOCALOID曲に合わせてシルホイールや手妻を披露する動画をニコニコ動画に投稿している事で知っているけど、実は手妻のパフォーマンスを生業とするプロだったりする。アマチュアバンドのライブイベントに出演するって、実は凄いことなのでは?
この日は、下記の演目を目の前で見る事ができた。
-PF AUDIO-
prkrさんとふゆさんを中心としたバンド。初めて知ったバンドなのだけど、エレクトロニカとギターを融合した、煌びやかなサウンドが印象に残る演奏だった。音が作り込まれたスタジオ演奏が映えそうな曲だったので、あとで投稿曲もチェックしておきたい。
セットリスト
- ストロボナイツ
- ファインダー
- 双つの印
- sacLa DUST
- 響感と塊放
古川本舗吉祥寺営業部
参加しているボカロPだけでも、古川本舗さん、キャプテンミライさん、すこっぷさん、kousさん、wowakaさんと、参加メンバーが豪華なバンド。今までは古川本舗さんの曲を演奏することが多かったようですが、今回は最後ということで、各メンバーの代表曲も演奏。個人的には、すこっぷさんやキャプテンミライさんの曲の生演奏が聴けたのが嬉しい。
時空勇者タマデラス
こちらも、ステージ入替の間に登場した特別ゲスト。ニコニコ動画で、時空シリーズと呼ばれるミュージカル動画を投稿している人。
説明が非常に困るのですが、下記の動画のような演劇を、ゲスト2名を加えて演じてました。
AGOBOT
ドキ生最後のステージは、アゴアニキさん率いるバンドAGOBOT。アゴアニキさんの妹のヒトミさんがボーカルをやっている事と、アゴアニキさんのトークで、なんともアットホームな雰囲気のステージ。
明るいバンドサウンドに、ゆるく前向きな歌詞というアゴアニキ独自の世界観を堪能しました。最後は「ダブルラリアット」で、ホール一面が振り回した腕で埋め尽くされました。
アンコールは「よっこらせっくす」。この曲が、今まで2年近く続いたドキ生最後の演奏になるとは、ドキ生らしいというかなんというか。
最後の挨拶
演奏終了後、1日目と2日目の出演者全員がステージに登場して、最後の挨拶。主催者のアカサコフさんからの挨拶では、運営スタッフも紹介されたり、運営スタッフから花束を贈られたりする一幕も。
最後の締めは、アカサコフさんからの「VOCALOIDは好きか?」の問いに、全員が「オー」と答える、恒例の呼びかけで終了。
まとめ
最後の挨拶も終わって幕が閉じて、いったん拍手が鳴り止んだ後、退場し始める人達がいる中、また自然発生的に拍手が始まった。あれは、まだまだ感謝や賞賛の気持ちを伝え切れてない、そんな観客の思いから始まった拍手だと思う。ドキ生は、それほど愛されたイベントだったと思う。
こういうイベントが今回で最後になるのは残念ですが、このイベントは次に繋がると思う。このイベントをきっかけにバンドを結成した出演者も多いと聞くので、今後も音楽活動を継続していく事を期待したい。既にライブイベントやツアーを予定しているバンドもいるわけだし。
出演者だけでなく、参加者も学ぶ事は少なくなったと思う。Twitterでのツイートを見ると、ライブに参加するのはドキ生が初めてという参加者も結構多いようだし、ライブの楽しみ方やバンドの応援の仕方を学んだ参加者も少なくないと思う。きっとドキ生に参加した人達は、他のライブにも参加しようと思うはず。
かくいう私も、以前から何度かライブに足を運んだ事はあるけれど、本当に楽しいライブというのはこういうものだというのを、あらためて学んだ気がします。うまく言葉にできないのだけど、出演者と観客の一体感とか交流とか、一緒にライブを盛り上げようという意識とか、そんな感じの事。
振り返ってみると、ドキ生が始まりだった。そんなふうに、将来多くの人に振り返られるようなライブイベントになる気がします。
本当に楽しいライブイベントでした。主催者の皆さん、出演者の皆さん、参加者の皆さん、本当にお疲れさまでした。