年に一度のメタルフェスLOUD PARK 10に行ってきました。
今年でもう5回目のLOUD PARKになりますが、初回から毎回参加している私にとっては、年に一度の恒例行事になってます。今年は、お気に入りの参加アーティストは少なかったのですが、ライブパフォーマンスの良いバンドが多く、メタル漬けの2日間を楽しんできました。
以下、アーティスト毎に感想など。全部書くと大変なので、感想を書きたいアーティスト限定で。
まずは一日目から。
HOLY GRAIL
1日目のトップバッター。
遅めに家を出た私は、最後の2曲しか聞けませんでしたが、オーソドックスな正統派メタルだったのが印象に残っています。
ステージ前のフロアまで下りて体を動かしたので、良い準備運動(?)に。
ENGEL
インダストリアル風味なメロデスでした。重くて硬質なギターリフがかっこ良かった。演奏もタイトでした。
フロントマンが煽って、大きいサークルピットが2つくらいできていたのが確認できました。
私が普段行くライブではサークルピットを見ることもないので、LOUD PARKでサークルピットやサーフを見るのも、ちょっとした楽しみだったり。
EDGUY
TOBIAS SAMMETが観客を楽しませようと、観客を煽ったり、声を出させたり。短いながらも楽しいステージでした。バンドメンバーが全員楽しそうに演奏していました。その中でも、FELIX BOHNKEがマシンのようにドラムを叩いているのも印象的。
個人的には、お気に入りのMYSTERIAとVAIN GLORY OPERAをやってくれて嬉しい。
DIR EN GREY
初めて見た日本のバンド。なんというか、評価に困るのだけど、とりあえず凄くインパクトのあるステージだったのは確か。
日本バンドらしい泥臭さを感じる激しいリズムに、これまた張り裂けるように叫ぶボーカル。ロックなのは確かだけど、メタルやハードコアとも似て非なる感じで、プログレッシブな側面も感じたり。自分の脳内音楽ジャンル地図の中で、どこに位置付ければ良いのか分からかった。正直、好みのサウンドではないのだけど、他のバンドにはない個性や凄みを感じた。
ACCEPT
個人的には、1日目のベストアクト。骨太なギターリフで攻めるジャーマンメタル。ツインギターがフォーメーション組んで演奏するステージがカッコ良かった。
疾走チューンと名曲中心のセットリストで、会場も大いに盛り上がる。私もフロアで盛り上がり、このステージでほとんどの体力を消耗しました。
HALFORD
もうすぐ60歳になるというのに、そのハイトーンボイスを聞かせてくれるメタルゴッドことRob Halford。声が多少衰えていようと、その声を聞かせてくれるだけで十分、なんて思いながら見てたのですが、この日のステージは声の調子も良く、最後にはそんな事は忘れて楽しんでました。
個人的には、Judas Priestの曲Jawbreakerをやってくれたのが嬉しい。私が一番最初に聞いたアルバムがDEFENDERS OF THEFAITHで、Jawbreakerはその中でもお気に入りの曲。これがロブの声で生で聴けたことに歓喜。
続いて2日目です。
3 INCHES OF BLOOD
ジャーマンメタル寄りの正統派メタルなバンド。スピードチューン中心で、2日目の最初だというのにステージ前が盛り上がる。ボーカルの金切り声がロブ・ハルフォードを思わせる。個人的にも好きなタイプのサウンドでした。
TRASH TALK
今回のLOUD PARK唯一のハードコア系バンド。バンドと観客のノリが他のバンドとかなり違って、フロントマンもファンも暴れまくる。フロントマンが観客のすぐそばまで寄って煽るし、フロアには激しいモッシュやサークルピットができていた。
という様子を、私はアリーナ席から高見の見物してました(苦笑)。
HALESTORM
最初は全然興味なかったけど、冒頭のパワフルなアカペラで一気に引き込まれた。ギター抱えながらパワフルに歌う女声ボーカルのリジー・ヘイルが、ビジュアル的にカッコイイ。姉御と呼びたくなるような雰囲気。
音楽的には、メタラーだけでなく、一般の洋楽ロックファンにも受けそうなハードロックでした。
TURISAS
赤と黒にペインティングした顔と戦士の衣装が目立つ、バイキングメタル。メンバーにバイオリンとアコーディオンもいて、勇壮なメロディがあった。
熱狂的なファンのパワーが素晴らしく、開演前からBATTLE METALコールが始まっていた。顔にペインティングしているファンも見かけた。
ステージ上でフロントマンがビールを飲んで「カンパイ」なんて呼びかけたりして、楽しい雰囲気のステージ。うまい日本のビールだと言って、ステージ上でサッポロビール飲んでたりしてたので、サッポロがTURISASを広告塔に使ったら面白いなあ、なんて思ったり。
ANGRA
ANGEL CRYやNOVA ERA、SPREAD YOUR FIREなどなど、名曲のオンパレードで、あっという間にステージが終わった印象。
キーボード代わりのバイオリン型シンセが加わっていて、音色的にもビジュアル的にも良いスパイスだった。唯一残念だったのが、ボーカルのエドゥ。調子が悪かったのか、音程を外しまくっているのが目立っていた。演奏陣はあいかわらず安定して素晴らしかった。
MOTÖRHEAD
ほとんど曲を知らないバンドだったのだけど、とても良いステージだった。60歳を超えるレミーを始め貫禄ある親父三人組で、エネルギッシュでハイスピードなロックンロールを聞かせてくれた。ボーカル兼ベース、ギター、ドラムの三人しかいないとは思えない、パワフルな演奏だった。
OZZY OZBOURNE
大トリは、これまた60歳を超えて今なお精力的に活動を続けるオジー・オズボーン。オジーは子供のようにステージの上をはしゃぎ回っていて、観客を煽って声を出させたり、ステージ上に置いてある水の入ったバケツを観客に向かって撒いたりと、いかにも楽しそう。それで観客も楽しくなってくる、というような感じ。そんなパフォーマンスで、演奏や曲以外の面でも楽しいステージでした。
まとめ
というわけで、今年のLOUD PARKも楽しんできました。冒頭にも書いたけど、ライブパフォーマンスの良いバンドが多かったです。特に、ACCEPTやHALFORD、MOTÖRHEAD、OZZY OZBOURNEといったベテラン勢というか、普通だったら引退しているような年齢の大御所が、貫禄のステージを見せたのが印象に残ります。私のお気に入りのバンドのEDGUYやANGRAも良いステージを見せてくれたし、初めて見たENGELやDIR EN GREY、HALESTORMも良かったです。
この辺り、主催者も出演アーティストを決めるにあたって考慮しているんでしょうかね。こういう音楽フェスでは、観客が出演バンドを知らない事も多いので、ライブパフォーマンスの良さは重要だと思います。
来年もLOUD PARKが開催されて、良いメタルフェスになることを期待します。
最後に、出演アーティストの写真やセットリスト、メッセージビデオのあるページへのリンクを貼っておきます。
http://www.loudpark.com/10/gallery/index.html