日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

MASTERPLAN「MK II」

MKII

MKII

ボーカルのヨルンとドラムのウリが脱退という危機を乗り越えての新作。新ボーカルとして元RIOTのマイク・ディメオ、新ドラマーとして元RAGEのマイク・テラーナという2人のマイクを迎えてます。トリオ構成のRAGEが好きな私としては複雑な思いもあるのですが、まずはMASTERPLANが最強の布陣を揃えて帰ってきたことを喜びたい。アルバムタイトルの「MK II(マーク・ツー)」というのは、新生MASTERPLANという意味が込められているのかもしれない。
アルバムの方は、メロディック・パワー・メタルに焦点を絞った作品に仕上がってます。特にミドルチューンで顕著なのですが、独特なグルーブ感を持ったサウンドの重さや、適度なスケール感を持ったキーボードといったMASTERPLANらしさが随所で感じられる。どの曲も質の高いメロディック・パワー・メタルで、前作「AERONAUTICS」に匹敵する出来じゃないでしょうか。
新ボーカルのマイク・ディメオも、声質が前任のヨルン・ランデに似ていることもあって、特に違和感も感じなかった。新ドラマーのマイク・テラーナは、安定したドラミングでバンドサウンドをタイトにしている感じがするのですが、強烈なドラミングも特になく、あまり目立たないのがちょっと残念なところ。
何度か聞いた感じでは、まるで壁のように密度の濃いバンドサウンドが迫力あるスピードチューン"WARRIOR'S CRY"、歌メロが魅力的でドラマティック感もある"TAKE ME OVER"、キーボードが印象的でキャッチーな"I'M GONNA WIN"、プログレッシブな要素がある"MASTERPLAN"あたりの曲が気に入ってます。
6月には、LAST AUTUMN'S DREAMとのカップリング公演で来日ツアーですが、この充実したアルバムを聞いていると、その公演が楽しみになってきます。