日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

HELLOWEEN「Keeper Of The Seven Keys - The Legacy」

守護神伝-新章-
ドイツのメタルバンドHELLOWEENハロウィーンの10/31に発売したアルバム。HELLOWEENの名作にしてジャーマンメタルの歴史的名盤「Keeper Of The Seven Keys Part 1」と「Part 2」と同じタイトルを冠し、さらにCD2枚組みということで、発売前から話題になっていた。
しかし実際に聴いてみると、歌詞のコンセプトを「Part 1」「Part 2」から引き継いだ曲があるくらいで、サウンド的には、あくまで今のメンバーでのHELLOWEENサウンド。むしろ「The Time Of The Oath」の方が、サウンド的にもコンセプト的にも「Keeper」のタイトルを冠するにふさわしい気がする。
とはいえ、このアルバムに聴く価値がないかと言えば、決してそんなことはない。パワフルでアグレッシブなサウンド、凝った曲展開、バイキーとサシャによるスリリングなツインギターソロと、聴き所の多い力作だと思う。
DISC-1の1曲目から14分近くの大作「THE KING FOR A 1000 YEARS」を持ってくるが、最後までに飽きさせずに聞かせる曲の構成力はさすが。「The Invisible Man」はサビのメロディがキャッチーで哀愁美を感じるし、ドラマティックな展開もある。私はこの曲が一番のお気に入り。スピード感があってメロディも魅力的な「Born On Judgement Day」や「Silent Rain」も良い。
続いてDISC-2も11分超の大作「Occasion Avenue」から始まる。この曲の目まぐるしく変わる複雑な曲展開は、プログレッシブ・ロックを思わせるところもあるかも。ゲストのキャンディス・ナイトとアンディ・デリスによるハーモニーが聞ける「Light The Universe」は、メロディが魅力的なバラード。「Get iIt Up」は、シンガロングしたくなるパーティソングみたいで華やかな曲。「My Life For One More Day」はパワフルでメロディアスだし、ポジティブな歌詞はKeeperのコンセプト的にも(ボーナス・トラックを除けば)このアルバムを締めくくるにふさわしい曲。
魅力的な曲の多い良作だとは思うが、DISC2枚組みにする必要があったかどうかは疑問。DISC-2の中盤はミドルチューンが続いて少し中だるみな印象があるので、DISC1枚にして、もう少し曲を絞ってアルバム全体の完成度を上げても良かったのでは?と思ってしまう。あとは、過去の名曲「EAGLE FLY FREE」「POWER」「SALVATION」あたりに匹敵するキャッチーで強力なキラーチューンがあればなぁ。そうすれば、名盤と呼ばれるに値するアルバムになってたかもしれない。
最後は批評めいてしまったけど、これもHELLOWEENに対する私の思い入れの強さゆえ。なんだかんだ言って、このアルバムは前作よりデキが良いと思ってるし、気に入ってる曲も多いので、しばらくは聴き込むと思うけどね。