BLIND GUARDIANの元ドラマーのトーマス・スタッシュが結成したバンドSAVAGE CIRCUSのデビューアルバム。BLIND GUARDIANの初期の頃のアルバム「Tales from the Twilight World」や「Somewhere Far Beyond」を思わせる、メロディアスで疾走感あふれる即効性の高いメロディックパワーメタルを聴かせてくれます。
サウンドはブラガっぽい(元メンバーが曲書いてるから当然か)し、ボーカルのイェンス・カールソンの声がハンズィに似てるし、歌詞もヨーロッパのファンタジーを題材にしたものばかりなので、今のBLIND GURDIANから細胞分裂してできた、もうひとつのBLIND GUARDIANという感じ。
3拍子(正確には6/8拍子らしい)のワルツのリズムと分厚いコーラスが特徴的な"Waltz Of The Demon"、スピード感のあるギターリフとボーカルのメロディがどこかIRON SAVIORっぽい"When Hell Awakes"、魅力的なメロディが聴けるスピードチューン"Born Again By The Night"あたりがお気に入り。
上で「IRON SAVIORっぽい」と書いたけど、IRON SAVIORのピート・シールクもこのバンドに参加してる。そのせいか、IRON SAVIORのサウンドに近いものも感じる。初期BLIND GUARDIANやIRON SAVIORあたりが好きな人なら、聴いて損はないアルバムだと思う。