日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

GAMMA RAY「MAJESTIC」

マジェスティック
ジャーマンメタルの始祖とも言うべきカイ・ハンセン率いるGAMMA RAYの4年ぶりの新作。
GAMMA RAYならではのギターサウンドやメロディ、疾走感は残しながらも、ワンパターンにならないように色んなアイデアを詰め込んだ意欲作といった印象。これを曲が多彩なアルバムと評価するか、焦点があいまいで中途半端と非難するかは、聴き手しだいかもしれない。私は最初は後者だったが、何度も聴いてるうちに悪くないかなと思えてきた。複雑な構成の曲が多いので、聴き込みが必要なアルバムと言えるかも。
最初の曲の"MY TEMPLE"は、今までのGAMMA RAYでは聴けなかったような変わった展開をする曲で、このアルバムを象徴する曲になってる。続く"FIGHT"は典型的な疾走曲。やっぱりこういうストレートな方が好きだなぁ。"HELL IS THY HOME"は速く細かく刻むギターリフが特徴的。初期HELLOWEENっぽいところもあるかも。"CONDEMNED TO HELL"はコーラスが印象的なミドルテンポの曲。"MAJESTY"はどこかオリエンタルな雰囲気のサウンドと複雑な曲構成が特徴の曲。なんだかメロディアスハードロックっぽい"HOW LONG"はメロディが魅力的で、私は結構お気に入り。"REVELATION"は美しくハモるツインギターソロが聴き所の曲。
GAMMA RAYらしさを維持しながら、多彩なサウンドの魅力的なアルバムを作ることに成功してると思う。でも私の場合、ワンパターンと言われても良いから、「POWER PLANT」あたりで聴けたメロディとスピード重視のカッコいい曲がもっと欲しいと思ってしまう。過去の曲にこだわりすぎなのかなぁ。