DARK MOORの新作「Beyond the Sea」を聴いた。インナーの解説を読んで、メンバーの脱退とかで大変だったのを初めて知ったのだけど、ドラマティックで叙情的なメロディのDARK MOOR節は健在。やはりDark Moorの音楽を支えているのは、ほとんどの曲を書いてるエンリク・ガルシアだというのを再認識。前回との違いは、ギターがより深みのあるサウンドになったことだろうか。3曲目の「Houdini's Great Escapade」なんて、ギターリフ中心の攻撃的な曲で、DARK MOORには珍しい曲じゃないかな。
でも全体的にはドラマティックな展開やオーケストラ風サウンド、叙情的なメロディ(臭いメロディとも言う)、ファンタジックな歌詞が堪能できるDARK MOORならではの曲ばかりです。「The Silver Key」なんかその良い例で、お気に入り。
サウンド的には大きく変わっていないので安心して聴けるのだけど、逆に言えばマンネリ一歩手前という感じもしないでもない。デビュー当初の「THE HALL OF THE OLDEN DREAMS」のような強烈さがないのも、また事実。今後もこの路線で安定(悪く言えば停滞)するのか、何か飛躍があるのか、次回作あたりがポイントになりそう。
