日替わり NAT’s Champloo

音楽やライブ(HM/HRやボカロなど)、旅行など、ごちゃっとした日記

大手の職場は果たして熱湯か

id:yaneurao:20050109で、エンジニアとして考えさせられる話題が書いてあった。

id:higeponさんは、現在のぬるま湯の職場に危機感を抱いている。自分の周りの人間の技術レベルが低い。もし、このままここに居たら、自分もどんどん技術者として落ちこぼれていきそうだ。もっと優秀な技術者に囲まれて、切磋琢磨したい。自分は、もっと自分に合った会社に移るべきじゃないか?と。

しかし、本当に優秀な技術者だけを集めた会社なんて存在するのだろうか?それは、よほど潤沢な資金のある一部の大手だけではないだろうか?(eg.GoogleやらIBMやら) 

私は、IT業界では大手と呼ばれる会社に勤めているが、本当に優秀な技術者「だけ」が集まっている職場は見たことはない。人数が多いので、優秀な技術者の絶対数は、社員数が少ない会社よりは多いのかもれないけれど。
資金のある会社というよりは、資金がたくさん投入されている開発プロジェクトに優秀な技術者が集まる事はあるかもしれない。幸いにも、私は会社が力を入れているソフトウェア製品の開発プロジェクトに参加している。元からその部署にいた技術者以外にも、他の部署から優秀な技術者が集められている。下請け会社も優秀なベテラン技術者が担当している。
一方、逆の状況もある。数年ほど前、Javaが分かる人が欲しいということで別の開発プロジェクトに2ヶ月ほど手伝いに行ったことがあるのだけど、そこでの技術レベルは寒い状況だった。本当にこの人達だけで、このソフトウェアを完成できるのかと疑問に思った事もあった。その後聞いた話だと、ソフトウェアの完成は予定より半年以上遅れたらしい。
それに今いるプロジェクトでも、技術レベルが高いと言えない技術者も多い。優秀な技術者が、そういった人達を苦労して引っ張っている状況もよく見る。

まあ技術レベルという一元的な指標で表されるものでなく、実際は分野ごとに
得て不得手があるものです。そういったものを考慮しながらうまく人を配備する
のが上に立つ者の仕事、ということじゃないでしょうか。

いまでも、この考えかたは間違ってはいないと信じている。

しかし現実的にはこれを実践していくのはそう簡単な話でもない。

この実践が簡単でない例としては、会社の事業に必要な分野を得意とする技術者が足りない、という事がありそう。今参加している開発プロジェクトには、JSPJavaScriptが分かる技術者が私と新人の2人しかいない。仕事量から考えてもう一人そういう技術者が欲しいと数ヶ月前から言っているのだが、結局今まで人は増えていない。おそらく、その分野に強い人が絶対的に不足しているので、他の開発プロジェクトから借りるという事もできないのだろう。
自分がJavaScriptを勉強したのも仕事で要求されたからだし。本当はデータベースに近いところをやりたかったのだけど、しばらくは仕事でやることはなさそう。自分で勉強しようにも仕事が忙しくて、なかなか手を出せずにいる。自分の技術レベルを高めるために、まだ色々勉強する必要があると分かっているんだが。